「ニューヨークは控え室でモニター見ずに、スマホいじってた(笑)」
南條 2人ともゼロの状態になって、スマホ見てました。「はいはい、終わり」みたいな感じで(笑)。
三島 モニターすらも見てない。モニターくらい見ろよと(笑)。
南條 でも、その気持ちはわからないこともない。僕も、楽屋に戻ってからはマジで何も考えられなかった。放心状態というか、あー、終わったーみたいな。LINEがむちゃくちゃ来てたんで、それをぼんやり眺めてましたね。
――三島さんも、そんな感じでしたか。
三島 僕は喫煙所でタバコを吸ってました。他のコンビのネタは、以前に、割と見てましたし。ウケてる声が聞こえてきたら、あー、まだやってんのや……みたいな感覚で。
ミルクボーイは「笑いの神様が降りてきたウケ方」
南條 ただ、(7番手の)ミルクボーイさんのときは、さすがに携帯を操作する手が止まりました。受け方が尋常じゃなかったんで。1つボケてツッコむごとに拍手笑い(拍手しながら笑うこと)でしたもんね。
三島 あの時だけは全員がモニターを食い入るように見てて、こら優勝やろ、みたいな感じでした。笑いの神様が降りてきたウケ方です。
――1位かまいたち、2位和牛の順位は確かに盤石に思えましたが、まだミルクボーイが控えているからわからないなみたいな感覚はなかったんですか。
三島 僕は2人のネタを見たことがなかったんで。噂だけは聞いていましたけど。
南條 『GYAO!』の予選動画を見た人たちが、口々に「ミルクボーイは決勝に行くやろ」みたいな言い方をしてたんで、意識はしていましたけど、ここまでウケるとは正直、思っていませんでしたね。
――序盤、かまいたち、和牛であれだけ盛り上がって、中盤以降、それを超える盛り上がりが待っていた。演出ということで言えば、これ以上ない展開ですよね。
三島 笑御籤(えみくじ)、すごいなと。ほんまに神さまが宿ってるんだなって思いました。
南條 あの順番……。
――実際、どうでしたか、笑御籤という方式は。