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駒場 いや、練習では、もうちょっと長かったんです。

内海 暗黙の了解事項として、決勝は5分くらいまでなら延びても大丈夫だと言われていたので。やっぱり緊張で早なったんやと思います。

帰って見直したら「ぜんぜん100点じゃなかった」

――得点発表のときは1人目のオール巨人さんがいきなり「97」を出して、次の塙さんが「99」で続いた。2人の点を見ただけで、もう普通じゃない点になりそうな雰囲気がありました。

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駒場 信じられへんという感じですね。

内海 僕も、信じられへんしかなかった。99ですよ! びっくりしましたね。僕、1回戦からずっと「700点満点目指します!」って口では言うてたんですけど、実際にそれに近い点数が出るとは……。

1本目は「コーンフレーク」、2本目は「最中」を披露した ©M-1グランプリ事務局

――700点は到達しなかったものの、681点。過去、どのコンビよりも700点に近づきました。

内海 あと19点ですもんね。でも今となると1つくらい100点欲しかったな。ただ、家帰ってネタを見直したら、ぜんぜん100点じゃなかったですね。

駒場 下手でしたね。想像では、もうちょっとうまくできてると思ってたんですけど。なんか、ぎこちなかった。

――7番目の登場で首位に立ち、残りは3組ですから、ほぼ最終決戦進出が決まった状態といっていい。2本目はもちろん「最中」で行くつもりだったんですよね。

内海 そうなんですけど、その日、「最中」は一度もネタ合わせをしていなかったので、そこから慌ててやり始めました。

最終決戦「1番目で」って言いそうになった

――最終決戦のネタ順は、上位通過者から選べるというシステムでした。当然、後ろの方が有利なので、司会の今田耕司さんが「3番目ですか?」と2人に聞いたとき、駒場さんは「はい」と即答したのに対し、内海さんがちょっと悩むような素振りを見せました。

内海 いや、なんか、1番でもおもしろいかなと思って。1位通過の人は、必ず3番を選ぶじゃないですか。でも、ほんま、最後の3組に残れただけで十分やったんで、3番で本気で優勝をねらいに行くみたいのが気持ち悪くて。思わず「1番で」って言いそうになったんですけど、まあまあ、冷静に考えて3番でいいかなと。

駒場 1番で行ったら、また違う結果になってたかもしれないですね。お客さんも、わざわざ1番で出て来て何を見せてくれるの、みたいな空気になったと思うし。

内海 あいつら尖っとるな、みたいな印象になるしな。

 

――最終決戦は1番手のぺこぱ、2番手のかまいたちともに、すごくウケていました。待ってる間、嫌じゃなかったですか。