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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

インディアンスが語るミルクボーイのM-1最高点「トイレまで“ウケ”の声が聞こえた」

インディアンスが語るミルクボーイのM-1最高点「トイレまで“ウケ”の声が聞こえた」

漫才師・インディアンスインタビュー#1

2020/03/15
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きむ 僕、去年のテーマが「楽しく、ゆるく」やったんです。だから、どうしようってなって。

「笑ってるツッコミが好きじゃない」発言でどうしよう……と迷ったというきむさん

田渕 あれは、なかなかのひと言でしたよね。トップバッターへのひと言ですからね。残り9組も控えてる。みんな「エーッ!」みたいな感じになりましたね。ツッコミの中にピリッとした感じが走ってましたもん。

きむ 「笑ったらあかん」って言われたようなもんですからね。ああいうのはちょっと……今後、やめていただきたいですね!

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田渕 松本さんの言葉は、みんな気にしちゃいますから。6番手の見取り図のとき、盛山(晋太郎)さんが、松本さんに、ズボンの裾がブーツに引っかかってるのが気になったみたいなことを言われて、裏でみんな自分たちの裾見てましたもん。そら、気になりますわ。みんなあの人を見て育ったんやから。

見取り図の審査コメントの際に「必死で自分の裾を見た」という田渕さん

かまいたちの高得点で「最終決戦には650点以上は絶対いるな……」

――2番手のかまいたちのネタはモニターで見ていたのですか。

きむ いや、全部は見ていなかったと思います。トイレ行ったり、裏で練習してたりしていたので。ほとんどみんなそうしているんじゃないですかね。和牛さん(暫定3位)が9番目の僕らのネタは見ていたのに、ラストのぺこぱの出番のときは裏でネタ合わせをしていたというエピソードが出回って、「失礼だ」みたいな捉え方をしている人がいましたが、実際は、人のネタを見てる余裕なんてないですから。ほとんどみなさん他の組のネタは見てなかったと思いますよ。

田渕 トップのニューヨークのときくらいじゃないですか。みんな座って、モニターを見てたのは。今日のお客さんはどんな感じなのかな、って。

――後ろの控え席にいなくても、ウケてるかウケてないかくらいはわかるものですか。