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国会議員になったから生活が楽になるとかは一切ない

――介護者は、それほどに不足している。

木村 私以外にも、お金や制度があっても介護を受けられないという方は増えていると思います。人が来ないとか、やめていっちゃうとか。深刻ですね。

 国会以外の活動で言えば、要求者組合の方たちの相談を受け付けて、それに対する活動を行うことですかね。だから、議員になる前から変わらず、障害者運動も引き続きやっています。そこに議員としての活動がプラスされるので更に忙しいというか。アップアップという感じです。

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 国会議員になったから生活が楽しくなるとか楽になるとかいうことは一切ありません。重度障害者であるという現状は厳然と横たわっていますから。

――最後に、いま行政のあり方や政策を大きく変えることができている実感は?

木村 課題がたくさんありすぎて、まだまだ全然ないですね。私もまだ国会の慣例は難しくて完全には分からなくて。理不尽だと思うことや、どうしていいか困ることはまだ多いですね。それに慣れるのもちょっと嫌なんですけど。

 でも最近やっと「いろいろなことをやってきたな」と感じられようになってきて、これからが変えていく段階だと思っています。ここからですね。

写真=深野未季/文藝春秋