「脇田さんはnoteとか書いたらかなり面白いと思います」
深浦 先日、脇田さんに会ったんですが、彼女あまりしゃべらないんですよ。Twitterは面白いから、もっとしゃべったほうがいいですよって言ったんですけどね。ただ若い人って化けるので、今度お会いする機会が楽しみですね。
遠山 脇田さん、無口なところもありますが、noteとか書いたらかなり面白いと思います。そういうところは山本くん(博志四段)と似ていますね。
山本四段がnoteに書いた名文「藤井先生」
――山本四段は、Twitter部門と文章部門でダントツの人気でした。
〈勝負師達の世界において、ここまで本心をぶっちゃけてしまって大丈夫なのかとその若さと無防備さと熱量に感心しています。こんな棋士がいても良いですよね。応援したくなります〉(50歳/女性)
〈プロレスでいえばマイクアピールのようなことを自分でできる新人、素晴らしいと思います。黙って努力し、勝つのが美しいという意見もあると思いますが、私は一般層に希求し、観戦文化を育てるためには、もっと棋士の人間的魅力や、人間と人間の勝負から生まれるドラマを知ってもらう必要があると考えています。それを当事者性、同時代性、そして熱とユーモアをもって対外的にアピールできる貴重な人材です。彼から将棋を観始める人も将来的には出てくるのでは。もしかしたらもういるかも?〉(30歳/女性)
〈ネタが豊富。流行を捉えながらもご自身の思考が赤裸々に語られていて面白く拝見しています。確定申告に困られる様子、漫才コンビぺこぱさんのネタにあわせた呟き、対局前後の意気込みなど、棋士の気持ちにフォーカスしたツイートからは親しみやすさが感じられる、観る将棋ファン的なおいしさのつまったツイッターと思います〉(29歳/女性)
今まで、逃げに逃げて来ました。もう逃げれません。向き合います。色々調べてて、泣きそうです。棋士になった瞬間、というかなる前からずっと父親から言われて来ました。帳簿をつけなさい。レシートを整理しなさい。自分で調べて勉強しなさい。と…
— 山本 博志 (@yamahiro3ken) February 16, 2020
それでは聴いてください「はじめまして、確定申告」
深浦 大ブレイクですね。
――Twitterも人気ですが、noteにも注目が集まっています。特に尊敬される藤井猛九段のことを書いた「藤井先生」は名文だと評判ですね。
〈noteの「棋は対話なり」と「藤井先生」は記憶されるべき名文です! 軽い筆致で思いのこもった文章。これからどんどん執筆の機会を増やしてほしいです!〉(38歳/男性)
〈藤井九段の棋譜との出会いがなければ棋士になっていなかった……と挫折から這い上がる様を語るような文体でnoteに綴られていました。棋士の心の動きがダイレクトに読者に伝わる素晴らしい文章です〉(47歳/女性)
――山本四段とご一緒されたことはありますか?
遠山 一緒に仕事をしましたが、それほど話すタイプではないんですよね。文章だと能弁なところが、脇田さんと似ているかもしれません。
深浦 将棋も最近注目されていますが、勝っていますよね。
――三間飛車にこだわって、藤井猛先生が大好きと公言するところ。そんなキャラの立っているところから、ファンが増えているんでしょうね。遠山先生にもたくさんの票が入っていました。
〈自身のブログだけではなく、文春オンライン・Yahoo!ニュースでは将棋界のニュースや棋士に関する文章を、note・cakes・日興FROGGYでの将棋初心者向けの文章を執筆されている遠山六段。文章のわかりやすさだけでなく、読者の興味を把握されているのがさすがだと思います〉(35歳/女性)
遠山 今、書く人が少ないから目立つんでしょうね。