【ポイント3】数学は「青チャート」がお薦め。問題集は5問飛ばしでやる
次は数学です。今の時点で『チャート式 基礎からの数学』〈青色〉の問題が解ければ十分だと思います。とは言っても、文系、理系や、私立、国公立などでも出題される問題の傾向は違いますから、自分に合った問題集を選んでください。
「チャート式」は問題数が多いので、以下のようなやり方がおすすめです。まずは「例題」を解いていきます。分からない問題は、青色のペンで解答を写します。次に赤色のペンで「どこでつまずいたのか」「なぜ間違えたのか」「なぜこの解法を思いつかなかったのか」というようなポイントを書き込みます。「(1)例題を解く」「(2)青色ペンで解法を写す」「(3)赤色ペンでポイントを書く」、この3つの作業を各分野の例題ごとにやっていくのです。そうすると自分の中でどの部分の基礎が抜け落ちていたのかしっかり確認することができます。
チャート式の唯一の難点は例題のすぐ下に解答が出ていることです。いちいち解答を隠しながら、問題を解かねばならないし、問題を見て、ノートを見てと、頭を左右に振りながらやるので、時間がかかって効率が悪いんです。それを避けるために、私はチャートの問題をコピーして、例題のみを切ってノートに貼り付け「特製ノート」を作りました。でも、チャート式に限っては最近『チャート式 基礎からの数学 完成ノート』が発売されていて、これがとても便利なんです! まさに私の特製ノートでやりたかったのと同じレイアウトで、問題の下に広めに余白が取ってあるので、いちいちコピーして切り貼りしなくてもこの完成ノートがあれば大丈夫です。
数学が苦手だという人は、自分で問題の7割が解けそうな易しくて薄い問題集を使いましょう。問題集は例題、基本問題、応用問題といろいろな問題がありますが、まずやるのは例題だけで十分です。全て解きながら進むのは時間がかかります。いかに1冊早くすませるかが重要なので、例えば5問目、10問目、15問目と5問飛ばしで解いていって最後までやる、という方法でも良いのです。一旦最後まで行ったら、次は1問目、6問目、11問目とやっていく。英語の単語帳と同じで、飛ばしながらでも、最後までたどり着いた時の達成感を味わうことが大事です。最初は10問飛ばしでやっても良いと思います。