文春オンライン

岡村 ホントですか!

小林 私、踊り出しちゃったもの(笑)。突然狂ったように踊り始めたから犬がビックリしちゃって。すっごくカッコ良かった。すっごくセクシー。GOOD!(笑)

岡村 それはうれしい!

小林 ジミ・ヘンドリックスとかプリンスとか、ちょっと危ない香りのする人が大好きなんです、私。MIYAVIさんとかね。若かったら私もタトゥー入れちゃうかも! ってぐらい(笑)。

岡村 ははははは(笑)。

小林 そういうタチなんです。

岡村 本によれば、そんなお父さんへの愛憎入り交じる思いが、ご自身の恋愛観をつくったのかもしれないと。やっぱり恋愛では父性を求める感じでしたか?

小林 それはあったと思う。だから結局、ファザコンですよね。

 

完璧に自分のものにはならない、だからこそ憧れる

岡村 包容力のある人が好き?

小林 包容力……。たぶん、逆だと思うんですよ(笑)。ただ、強い人が好きというのはありました。

岡村 付き合ってきた人の傾向はだいたい似ているんですか?

小林 ハタチで主人と知り合ったので他をよく知らないんです。10代の頃は奔放でしたけど、10代の恋愛だから、同級生の子と楽しく遊んでいただけ。でもやっぱり、ちょっと陰のある人が好きだったかな。

 いちばん最初のボーイフレンドはドイツと日本のハーフ。お父さんが日本に亡命してきた人で、なんともいえない独特の暗さを纏ってた。ロックを聴くようになったのも彼の影響。男の人の影響を受けやすいんです、私(笑)。

岡村 「染まるタイプ」ですよね。

小林 染まります(笑)。

岡村 極道の奥さんになったらいい「姐さん」になれるかもって。

小林 そういうところは昔女優だったのでね(笑)。やっぱり、退廃の美学じゃないけど、ちょっと陰があったり悪かったり、ミステリアスだったり、どこかつかみきれない人に惹かれてしまう。だからきっと、私のことを大好きって言ってくれて、一生幸せにしてあげるよ、なんて言われたりしたら、「ああ、じゃあもういいです」ってなるのかも(笑)。

 追っても追っても完璧に自分のものにはならない、だからこそ憧れるんでしょうね。そう思う。でも、恋ってそういうものじゃないですか?

岡村 ありますよね。

小林 ね? そんな感じでしょ。簡単に振り向かれちゃうとね。

岡村 その根本は、やはりお父さんが「自分のものにはならない」存在だったからなんでしょうね。

小林 うちは本妻で、「二号さん」じゃない。でも、「パパは今度いつ来るの?」っていう感じだった。だからこそ余計に追いかけたし、好きだったんだと思う。