【3位 千と千尋の神隠し(2001年公開 監督・脚本:宮崎駿) 805点】
主人公・千尋は、家族と新居に引っ越しに向かう途中で、古びたトンネルを抜けて不思議な世界へと迷い込む。元の世界に戻るために、謎の青年・ハクに助けられながら、神々が疲れを癒す「油屋」という湯屋で働き始めるが――。
興行収入は日本でトップの304億円(日本映画製作者連盟より)。公開から20年が経とうとしているが、未だに塗り替えられていない。第52回ベルリン国際映画祭では最優秀作品賞である金熊賞を受賞。第75回アカデミー賞でもアカデミー長編アニメ映画賞を獲得している。
不思議な世界観にハマって「劇場で何度も見た」と答える人が圧倒的に多かった。
「謎の世界にどんどん引き込まれていく。『不思議の国のアリス』にも似た、迷宮に入り込む冒険の楽しさがあった」(61・女性)
「家族が車で不思議な世界へ入り込む瞬間が不気味で少し怖いのだが、いつの間にか物語に自然と入り込んでしまう」(32・女性)
「どこか夢でみたような混沌としたものを映像化してくれたような不思議な作品」(58・女性)
「子供にとってはこれからの世界、大人にとっては夢見た頃の思い出の世界」(61・男性)
「この不思議な世界観……宮崎駿の頭の中を覗いてみたい」(28・男性)
主人公の千尋が物語を通して「成長していく姿」が印象深いと答える人も。
「最初はヘタレに見えた主人公の千尋が、湯屋で働くことを通して人間的に成長していく姿に感動した」(45・女性)
「脇役にも見える冴えない女の子が、最後には圧倒的な主役になる。千尋の成長していく姿がたまらなく良い!」(35・女性)
「何度見ても千尋の成長していく姿に泣ける」(52・女性)
神々が疲れを癒す湯屋を舞台に様々なキャラクターが登場したが、理由に“キャラクター”を挙げる人が。
「一言もしゃべってなくても色んな場所で色んなキャラクターが出てきて、見終わった後も調べずにはいられなかった」(28・男性)
「湯婆婆やカオナシなど、一度見たら忘れないキャラクターが多い」(35・女性)
「ハクがとにかくイケメン過ぎて推せる」(26・女性)
<読者が選ぶ印象的なシーン>
「手作りおにぎりを食べながら号泣する千尋をハクが優しく慰めるシーン」
「竜になったハクと千尋が空を飛びながらおでこをくっつけるシーン」