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連載サウナ人生、波乱万蒸。

2020/10/11

のんびり、リラックスどころではない、優雅な一流サービス

「難波が好調だった頃は、なんでも自社でやってたからね。従業員も最盛期は社員が1500人とか2500人とかいたんちゃうかな(笑)。でもオイルショック後からどんどんパートに変えていったんやけど(笑)。

 ランドリーも自社工場を本社の屋上に持ってたし、園芸課というのがあって、店内の植木も自社で仕入れたり。それから広報、宣伝課というのもあって、そこにも5人ぐらい社員がいて。またそのトップが元々大手代理店にいた人なんやけど、すごい人やったんですわ。

 宣伝の仕事が斬新で、『施設そのものを宣伝するんじゃなくて、会社の体質を宣伝』するんやって。“のんびり、リラックス、最高”とかではなく、“いかにキレイで清潔か”というのを押し出したテレビコマーシャルを打ったり。今や当たり前かもしれんけど、1970年代当時にそういう感じのことをやってたところはなかったんで斬新だったんです。

 
 
 
梅田店オープン当時。クラシックホテルのような内装

 うちはサウナには必ず飲食コーナーを作っていたんです。飲食コーナーはたいてい2か所あって、食堂と、サウナの横の軽食ラウンジ。後者をドライゾーンというんですけど、そこで軽く飲食してもらう。その後もう一回サウナに入って、それからマッサージして食堂に行くというような作りになっているんです。サウナでとことんゆっくりしてもらうために。

 でも今はドライゾーンでは軽食はだしてないんですわ。人件費がかかるわりには売上が上がらないし(笑)。もうだいぶ前からそのコンセプトが崩れてきてる(笑)。時代やね。

 うちはマッサージの種類が多いでしょ。うちのサウナの利益の中心がマッサージだからなんです。よそ様は設備産業なんやろうけど、うちはサービス業ととらえているから。だからマッサージを受ける人が減った時も、ものすごく苦しかった」

 
充実したマッサージ
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