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妻のケータイに“みだらな動画”で不倫発覚 「iPhoneを探す」で現場に乗り込んだ夫がとった行動とは?

専門家が教える「不倫妻」の対処術

2020/11/03
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 3組に1組が離婚する「大離婚時代」。離婚というと男性が問題を起こし、女性が切り出すイメージが強いが、近年は妻側に問題があり、夫が離婚を望むパターンの案件が急増しているという。

 そんな夫婦問題に苦しむ男性のための書籍『男の離婚ケイカク クソ嫁からは逃げたもん勝ち なる早で!!!!!』が話題だ。著者の露木幸彦氏は行政書士として、1万件近い男女トラブルを専門に扱ってきた。

 同書の中から、妻の不倫をじわじわと追いつめて離婚に成功した「事件」を紹介した章を抜粋して転載する。

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不倫発覚の季節は「秋」ではなくなった!

 突然ですが、質問です。

「不倫の相談」が1年のなかでいちばん多いのは何月でしょうか?

 正解は8月。しかし、5年前は「10月」でした。この5年間で何が変わったのでしょうか? 不倫の相談者の大半は「バレたとき」にやってくるというのがヒントです。

 例えば、暑さの厳しい8月。人妻が誘惑に負けて、ちょっとハメを外し、夫以外の男に体を許してしまったとします。そんな夏休みのアバンチュール、不倫お忍び旅行、そして一夜限りの関係などは夏の風物詩。

写真はイメージです ©iStock.com

 かつて、そんな8月の不倫が夫にバレるのは、せいぜい2か月先の話でした。「探偵に頼んでおいた証拠をようやく入手」「クレジットカードの明細に2人分の旅行代金を発見」「久々の性交渉で避妊に失敗し、妊娠が発覚」などは秋の季節もの。

 そう、今までは「ヤッた日」と「バレる日」に、必ずといっていいほど「時間差」があったのです。まるで種をまいて、芽が出て、花が咲くかのように。真夏の夜の夢が即覚めることはなく、夏の風が秋の風に変わる頃までは思い出の余韻に浸ることができたのです。しかし、最近はどうでしょうか?

 いかんせん、ここ5年の間でIT技術が進歩しすぎました。前述の時間差などは存在せず、「ヤッた日」=「バレる日」というケースも珍しくありません。

 誰しもFacebook、LINE、Twitterなど、SNSのひとつくらいアカウントを持っているでしょう。今のご時勢、リアル世界の友達のほとんどはネット社会でも友達。不倫関係だってSNSを通せば「丸見え」です。

便利な機能は不倫の追跡にも役立つ

 さらに、スマートフォンやタブレット、クラウドサービスの普及により会話の中身はありのままに保存されており、不倫相手とのやり取りは「筒抜け」も同然。これが動かぬ証拠になり得るのです。

 リアル世界の目撃情報は、SNSという「拡声器」を通して知人から知人へ、まるで数珠つなぎのように広まっていきます。ネット上で伝言ゲームを繰り返していれば、いずれ一番知られたくない相手(配偶者)の耳に入るのは、もはや時間の問題。それなのに「不倫デート」をTwitterで実況中継したり、LINEのグループに写真を投稿したり、Facebookで居場所をチェックインしたら、どうなるでしょうか? どこの誰と何をしているのか……あっという間に「特定」されてしまうのは当然です。

 写真の同期機能、スマートフォン紛失時のGPS機能、SNSのタグ付け(写真に映っているのは誰かを投稿できる)機能、テレビ電話の機能、ソーシャルゲームのチャット機能、データのバックアップ機能、誰でも友達申請できる機能、パスワードの管理アプリ、既婚でも利用可能な婚活サイト、そしてアバターやピグの匿名性などにより、不倫がバレるスピードは加速度的に向上しています。