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2020/11/03

【実例I】嫁のデート現場に乗り込み制裁!

 ただでさえ、窮屈で落ち着かない世の中ですが、もはや不倫の余韻に浸るような余裕はなく、季節の移り変わりを感じる前に尻尾を掴まれるという「即バレ」の時代に突入したのです。そんな不倫の最前線について相談実例を交えながらお話ししましょう。

実例I 嫁のデート現場に乗り込み制裁!
【登場人物】※すべて仮名
夫:対馬孝治(37歳・地方公務員・年収600万円)
妻:対馬絵里香(39歳・看護師・年収100万円・ハンドルネーム『エリリン』)
子:対馬颯太(6歳)
妻の不倫相手:赤井剛(年齢、職業、住所不明・ハンドルネーム『つよぽん1975』)

「もっと早く気が付いていれば……家内が誰とでも『ヤル』なんて、まさか夢にも思いませんでした」

 孝治さんは今になって後悔の念をそう口にします。妻がFacebookを始めたのは今から5年前。最初は中学や高校の旧友との久々の再会を喜ぶというSNS本来の楽しみ方をしていました。

 当時、孝治さんの妻は育児ノイローゼ気味。毎日イライラしている様子で、孝治さんが気を遣って家事を手伝おうにも「いい人ぶってんじゃないわよ!」と逆ギレする有様……。とにかく事あるごとに癇癪を起こすので、話しかけることすらままならなくなっていきました。

 そんな矢先、妻が「日帰りで出かけたい。神社参りに行きたい」と切り出してきたのです。どうやらFacebookのなかに『パワースポットサークル』という集まりがあるようで、30人ほどの男女が参加し、神社仏閣や登山、滝、湖などのパワースポットを一緒に巡るとのこと。孝治さんは「気晴らしになれば」と妻を快く送り出し、代わりに子供の面倒をみることにしたのです。

「そのときは何とも思わなかったんです。でも今思えば、確かにおかしかったんです」

写真はイメージです ©iStock.com

「共通の友人」がいないサークルで

 孝治さんがFacebook上のイベントページを覗いてみると、参加者と妻の間に「共通の友人」がいませんでした。イベントの参加者同士はほとんど初対面。見ず知らずの男女が行動を共にするのだから、参加者同士で「間違い」が起こっても全く不思議ではないでしょう。「共通の友人」がいないからこそ、後腐れなく付き合うにはちょうど良かったと穿った見方もできるでしょうが……。

「本当はこんなこと……したくなかったんです。でも、どうしても気が気じゃなくて」

 孝治さんは当時の心境をそんなふうに吐露してくれました。

 確かに、妻がサークルに参加すると1週間ほどは機嫌が良く、子どもにも優しい。急に癇癪を起こすようなこともなくなりました。孝治さんも「パワースポットのエネルギーはすごいな。こんなに人が変わるとは?」と本気で思っていたようですが、妻はますます調子に乗って外出回数が増えていったのです。