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――山川三段とは研究会をされているのでしょうか。

広瀬 やっていた時期とやっていない時期がありますね。というのも、学業に力を入れて、少し将棋から離れていた時期があったんですよ。実際、優秀だったと聞いています。最近は熱心に将棋をやっていますけど。ネットで練習将棋は指していますし、コロナの影響でやめていた対人での研究会も始めようかなと思っているところです。

――三段リーグの将棋は、広瀬八段から見ても面白いと思うところはありますか。

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広瀬 それぞれ得意な勝ちパターンを持っていて、三段同士のほうがより最新形の将棋であることが多いですね。三段リーグの棋譜はデーターベースにも残らないですから、作戦面でプロの将棋以上に駆け引きもあるかもしれません。

 

麻雀は見すぎないように……

――話題を変えて、10月に出場された「麻雀最強戦2020 著名人超頭脳決戦」など、麻雀についてもうかがいます。広瀬八段といえば棋界有数の強豪でも知られます。文春オンラインで麻雀最強位でもある鈴木大介九段にインタビューしたとき、自身の対抗馬に「一人あげるとすれば広瀬くんでしょうか。そんなことをいうと、阿久津くん(主税八段)には怒られるかな」と話していました。

広瀬 それはオーバーですが、鈴木大介九段によくいわれています(笑)。

――広瀬八段はいつごろ麻雀を覚えたのでしょうか。

広瀬 ルールを覚えたのは高校生のころですね。最初はゲームセンターから入りました。いまではMリーグのチーム名にもなっているオンラインの『麻雀格闘倶楽部』(マージャンファイトクラブ)から入りました。

 

――Mリーグはよくご覧になられているのですか。

広瀬 麻雀を見るのも好きですね。Mリーグは放送をよくやっているので、本業がおろそかにならないよう見すぎないように気をつけています。最近は1.7倍速とかで見ています。

――麻雀最強戦は出場が決まってから練習はされたのですか。

広瀬 なかなかやりにくい状況ですが、鈴木さん、香川さん(愛生女流三段)と麻雀プロに付き合っていただいて、本番と同じルールで1回打ちました。その1ヵ月前にも最強戦のルールでやって、2回とも結果は良好だったんですよね。こんなところで運を使っちゃダメだなと思ったんですけど。

 予選のときにマークしていたのは(プロポーカープレーヤーの)木原直哉さんでした。実際はあまりいい手が入ってなくて、(QuizKnockの)須貝駿貴さんが思った以上に裏が載りましたね。