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オードリー、ナイツ、南キャン……実は大豊作だったお笑い芸人
バラエティ全盛の現在から見れば、当時のお笑いシーンはお寒い状況だった。80年代から一線に君臨し続けるお笑いビッグ3や、90年代に天下を獲ったダウンタウン、ウッチャンナンチャンは健在だったものの、お笑いのネタ番組は数えるほどしかなかった。
芸人を目指す若手にとっては厳しい時代だったが、実はこの年にデビューした芸人はオードリー、ナイツ、ウーマンラッシュアワー、流れ星、南海キャンディーズの山里亮太と大豊作。後にこのメンバーを集めた『ミレニアムズ』という深夜番組が作られたほど(番組は1年で終わってしまうが)。
この世代は吉本の芸人学校・NSCでいえば大阪22期、東京では5期となり、他にも西野亮廣と梶原雄太のキングコング、ダイアン、とろサーモンの久保田かずのぶ、又吉直樹と綾部祐二のピース、平成ノブシコブシなどがいる。
01年に始まった『はねるのトびら』ですぐにブレイクしたキングコングを除けば、いずれもそれなりの下積み時代を経験しているのだが、時代は彼らに味方した。島田紳助の発案で「M-1グランプリ」が始まったのは、彼らがデビューした翌年のこと。ここからお笑いバラエティが再び盛り上がり、多くの芸人たちが世に出ることになった。