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「高齢出産だからこそ“世の中には鬼みたいな人もいる”って…」再々婚・上原さくら(43)が明かしたコロナ禍出産の苦悩

上原さくらインタビュー #1

――出産当日は順調でしたか?

上原 そうですね。でも、予定日を2日超えたので、陣痛促進剤を使いました。陣痛を起きるのを待ってもいいけど、コロナ禍でみんな不安だから、希望する人は出産日を1日でも過ぎたら陣痛促進剤を使えたので、私もそうしました。

 無痛(無痛分娩)を選んでいたんですよね。でも、痛みをゼロにしてしまうと、いきんで産むことができないらしくて、自分の中で我慢できる痛みを感じながら産むことになっていました。でも、その麻酔が効いていなかったのか、痛みのコントロールがうまくいかなかったのか、最大級に痛かった。息できなかった、本当に。よく「鼻からスイカ」って言われるけど本当です。麻酔は余計なときに効きましたね。出産後に縫うときに効きました。全然痛くない。さっきまで、あんな痛かったのにみたいな……。

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――最近は出産のとき、好きな音楽かけてリラックスさせる病院が多いと聞きます。

上原 私も音楽について聞かれましたし、「6、7つ用意しているので、好きな香りでリラックスしてください」とも言ってもらったのですが、産むときは痛過ぎて、匂いも音もしない(笑)。助産師さんの言ってることも何も聞こえなかったです。

出産間もない頃(上原さくら公式ブログより)

 夫にも「これくらい苦労して産んだんだ」って見せたかったですよ。でも、結局のところ、男性って見てもかわってくれるわけでもなくて、オロオロするしかできない。だから結果として、今になって生後7カ月ぐらいになると、もう別にいい。立ち会ってくれなくても私がもう脚色したかのように「すごい苦労したのよ」っていうのもいいかなって。「見たけどそんなでもないじゃん」って言われるのが一番嫌ですから……。

今のところ「夫に不満を抱く暇がない」

――1年前の「再々婚」直後のインタビューでは、「『結婚生活は我慢』って考えは私にはありません」という言葉が印象的でした。いまはどう思われますか。

上原 確かその時は「我慢はしたくない」というお話をしましたよね。それで、もし子どもがいる場合は話が違ってくるんじゃないか、というようなお話もしたと思うんですけど……。今のところ夫に不満を抱く時間がないというか、暇がないというか。赤ちゃんの世話が大変で、夫の至らないところに目を向ける時間もない。だから我慢していることはないです。