楽しんでいるのはお客さんだけではなさそうです。「拡大コピーして切って貼って…自分や女性スタッフの手づくりです」と話すのは廣瀬健・副店長。和気あいあいとした社内の雰囲気がこうした売り場づくりにも自然と反映されて、ここちよさが漂う店舗です。
港北ニュータウンの計画には都市農業の確立と乱開発から農地を守る策も含まれていました。写真の4人は実際に港北区で野菜を生産している農家さん。新鮮な地場野菜を持ってきてくれるそうで、大都会のオアシスのような存在といえるのではないでしょうか。
落ちついた店内も時間帯によっては混雑する人気ぶり。世代を問わず食にこだわりをもった人たちに選ばれている頼りになる「そうてつローゼン モザイク港北店」はセンター北駅の重鎮と言えそうです。
両駅の中間という空白地に出店! 正直者には福が来る「オーケー港北中央店」
JCSI(日本版顧客満足度指数)調査スーパーマーケット業種で10年連続1位に輝くなど、盤石の人気スーパー「オーケー」。人々を惹きつける「高品質・Everyday Low Price」という経営姿勢は、1986年「高品質・お買徳」の基本方針に「Everyday Low Price」が加えられたものでした。奇しくもその年にオーケーは、港北ニュータウンに民活第1号として商業用地を取得していたのです。それが現在の「オーケー港北店」(1993年11月開業)で、同じ区内の「オーケー北山田店」(1999年12月開業)といっしょに港北ニュータウンの生活を支えてきました。
しかしながら2店舗はセンター南駅とセンター北駅には近いものの、街の中心部からはやや外れており、駅と駅の中間地点への出店は地域の人々にとって悲願だったといいます。そんななか、ついに2009年1月、大型商業施設「ルララこうほく」の開業からほとんど間を空けることなく「オーケー港北中央店」がオープンしたのです。
現金払い・スマホ決済で食料品がお得に買い物できる「オーケークラブ会員」の入会人数は544万人(2020年3月現在)。とにかくオーケーはファンの多いスーパーです。
「オーケーでは旬の果物の説明に、“はしり”、“たけなわ”、“なごり”を採用しているので、参考にしてみてください」と小林店長。
実際に商品棚を見てみると、たとえば、なごりのみかんには、「最盛期に比べ小袋がやや厚めですが程よい酸味とコクのある甘さが楽しめます」と明記されています。「なごりのみかん、どうぞ」と、つい誰かに披露したくなります。