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残酷だけど、既得権益みたいなところに寄りかからない
――ヨーロッパでは最高のカルテットが出来上がったのに、解散して、渡米しちゃいますしね。
石塚 本当ですよ。
――残酷だけど、ある種、清々しい。既得権益みたいなところに寄りかからない生き方はクリーンに映ります。
石塚 ずっと上がりながら生き続けたいと思っている人の行動って、そうせざるをえないこともあるんでしょうね。
――大の場合は上がり続けた先に「世界一のサックスプレーヤー」があります。では、何をして1位になるのでしょう?
石塚 なんなんですかね。先日渡した原稿では、大がコーヒーショップの女の子に「世界一ってなんなの?」って聞かれて、答えられないでいましたよ。
――あんなに世界一って言ってきたのに!
石塚 ひとつ「役に立ちたいんだ」とは言ってましたね。それが具体的にどういうことなのかは、おいおい大自身が答えを出してくれるのかなと思います。
【後編へ続く】「会社が倒産し、チャンスだ!と」累計650万部越えの漫画家が語る、“バカバカしい夢を持ち続けるべき”理由
写真=末永結樹/文藝春秋