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連載文春図書館 著者は語る

恋愛と結婚は別のものか?

 本書は〈物語編〉と〈HOW TO編〉の2章仕立てとなっており、前半は月美さんの婚活の過程、後半は「結婚」という目標を達成するための身なりの整え方、デートの仕方、コミュニケーション術等々のハウツーが記されている。

「恋愛って、ある意味では傷付け合ったり、脅かしたりするのもアリ、な、多様なものですよね。でも結婚は、現状では安定した生活を送るためのものです。私は現在の結婚制度を肯定していませんが、だからこそ、結婚をゴールとすれば、その目的を達成するための過程はシンプルでした」

石田月美さん

 生活を整えて、モテるメイク・ファッションに身を包み、デートを重ねる。互いのニーズを探り合いながら、月美さんは結婚することになる相手に近づいていく。2人が結婚を決める場面は感動的ですらある。

「恋愛と結婚は別のものですが、交わらないわけではない。生理的に無理な人とは結局のところ結婚はできないので、無理やり誰かと結婚しなくちゃならないのかな、と不安に思っている人にはその点は安心してほしいと思います(笑)。それに、一番好きな人以外は、どの方もあまり変わらないですよ。一番好きな人は綺麗な思い出として心の中にとっておきましょう(笑)」

 無事に結婚し、専業主婦になった月美さんだが、その後の暮らしは本書には書かれていない。〈さらなる地獄が待ち受けている〉という一文が気になるが……。

「私はセーフティネットとしての結婚をしたけれど、そもそも結婚がセーフティネットになる社会っておかしいですよね。結婚したからといって、生き辛さの解消にはならないです。過食も治っていません。結婚しても、しなくても、女性たちは常に困りごとを抱えながら生きている。それでもどう生き延びるか、を書いたのがこの本なんです」

いしだつきみ/1983年生まれ。東京育ち。高校を中退し、通信で高卒資格を取り、大学入学。中退後、精神科に通いながら婚活をして結婚。2014年に婚活セミナー『婚活道場!』を立ち上げ。精神科のデイケア施設にて講師を務める。

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