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3ヶ月の休園、1400頭のエサ代で大ピンチ…“パンダの楽園”はコロナ禍をどう乗り越えるのか

2021/03/13
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これからのパークのニューノーマル

 いままではパーク自体が、ゲストとの主な接点だった。しかし、コロナ禍による休園以降、来園できないゲストのために、SNSの発信はより重要なものとなった。オンラインならゲストと気軽につながることができ、さらに、バックヤードなど飼育員の目線からの情報も届けやすい。

 新しいグッズやイベントについても、こまめに投稿される。ユーザーは、公式SNSでパークの最新情報や、動物たちの新たな魅力を知り、実際に現地に行きたくなる。オンラインをきっかけに、動物やパークに興味を持ってもらい、コロナ禍が落ち着いたときに、実際に来園してもらうことがいまの理想だ。

スタッフもゲストも、パーク内ではみな笑顔だ(筆者撮影)

 同パークでは、何かを発信する際、誰かを笑顔にしたいという思いを大切にしている。「リアルでもオンラインでも、みなさんの明日や未来につながるような、前向きな気持ちを、パークからお届けできたらうれしいですね」(松本さん)。

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 気軽に行けない今こそ、SNSはパークを身近に感じられる手段となる。今後もリアルとオンラインの両方のバランスをとりながら、パークの魅力を発信していきたいと松本さんは語ってくれた。

3ヶ月の休園、1400頭のエサ代で大ピンチ…“パンダの楽園”はコロナ禍をどう乗り越えるのか

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