昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/03/13

「さだまさし」を大いに利用してくれればいい

さだ 本当は僕が行きたいんだけどね、あまりに生々しい状態の時に芸能人がウロウロするのって、本当に邪魔くさいから。マスコミも芸能人が来たらそっちにカメラ向けちゃうじゃない。だから行く時は「俺のついででいいからここを映してほしい!」っていう時。2018年の西日本豪雨災害の時に、広島県の坂町の小屋浦って土地に大変な災害が起きたんだけど、あまり報道されてなかったのね。だからあえてまだ生々しい時に行かせてもらった。

大圡 伝えることの大切さですよね。

さだ その前の年だけど、九州北部豪雨の時、福岡県の東峰村の地区長さんから「ライオン」の事務所に電話があって、「さださん、いつ来てくれるんですか?」って。こんなに勇気づけられたことはなかったね。こっちは勝手に押しかけて行ってるだけなのに、待ってる人がいるって。でも災害が起きたらさだまさしが来るって誰が決めたの?(笑)

(「BOND & JUSTICE」提供)

大圡 さださんが背中を押しに来てくれるって、もう全国で噂になってるんじゃないですか?(笑)

さだ 行くけどさぁ。行って歌いますよ、そりゃ。だからね、難しく考えないでそれぞれができる方法でできることをすればいい。さだまさしを利用したいなら大いに利用してくれればいい。

被災地支援では「出来ることを出来るだけ」

大圡 最初本のタイトルにつけようと思っていた言葉なんですけど、被災地支援では「出来ることを出来るだけ」っていう言葉に尽きると思うんです。支援やボランティアって義務でも強制でもないし、給料が出るわけでもないからやれる人がやればいい。被災地の状況を知れば知るほどやれることって限られてきます。無理をしてやると長続きしないし、目の前の人を助けることと、自分の身の丈に合った支援の仕方を考えることが大事っていうか。