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闇営業騒動はとてもでかくて、転換点だったと思います

――オリエンタルラジオ、キングコングの西野亮廣、極楽とんぼの加藤浩次と、奇しくも人気芸人らが同じタイミングで退所する非常事態が続いています。吉本内では何が起きているのでしょうか。

「29年間ずっと吉本を見てきましたけど、19年の闇営業騒動はとてもでかくて、転換点だったと思います。あれから、なあなあになっていたいろいろなことを会社としてちゃんとクリーンにしていこうとなった。社員さんも正すところは正さないといけないし、芸人も正さないといけなくなった。そういったなかでできたルールを『のめません』と言った方が退所しただけだと思うんですよね。今はテレビ以外でもほかに活躍の場はあるじゃないですか。

エージェント契約が終了する加藤浩次 吉本興業HPより

 僕自身もそうですが基本的に今回退所した人たちはそこまで劇場に依存してない人たちなんですよ。吉本ってやっぱり演芸の会社なんです。つまり、吉本の強みは劇場をたくさんもっていて、そこでどんなに売れていない自分ところの所属芸人たちでも、出演の機会を与えることができること。吉本の闇営業騒動のときにTwitter上で文句をいう芸人がたくさんいたじゃないですか。でも、文句はいうけど会社は辞めない芸人は多かった。彼らは劇場に依存しているわけですよ。独立したら、その唯一のチャンスである劇場出演の機会も奪われてしまうわけだから」

闇営業問題で退所した宮迫博之は現在YouTubeで主に活動中

キングコング西野の行動は吉本への愛があったからこそ

――キングコングの西野さんは自身が手掛けたアニメ映画に関して、吉本のスタッフの対応が悪いと不満を募らせました。そしてそのスタッフのLINEの文面をSNSに公開したのが退所の引き金になったとされます。西野さんの退所についてはどう見ていますか。

西野が自身のSNSに公開したスタッフとのラインでのやりとり

「あれは吉本への愛があったからこその行動だったと思います。やり方は悪かったですけど西野君なんかも吉本にもっと関わってしっかりやってほしいと思ってるからこそ、マネージャーへの不満をSNSに上げてしまった。実は愛がないとああいうことはやらないと思うんですよ。僕なんかはマネージャーがほとんど付かなかったので、マネージャーが動かなかったことに怒りなんて一切湧かないんです。昔はもっと社員さんもハードだったし、芸人もハードだった。働き方改革で、このご時世ということもありますから、会社も変わらざるを得なかったのかなと思います。ある意味、吉本興業も一般の会社のようになったんだと思います」