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江頭がディレクターへ読み上げた「手紙」

 江頭は最後に「手紙」を読み上げた。

「マジメじゃなきゃお笑いは作れないって今日のVTRを見てつくづく思いました。お前たちがこれからもマジメに作っていけば、きっと新しい『8ちゃんねる』になっていくと思います。その途中で俺みたいに人からバカだと思われたり、理解されずに嫌われることを恐れずに突き進んでください。俺の好きな言葉に『99人に嫌われても、1人が笑ったらそれで勝ちじゃねえか』というのがありますが、人間、マジメにさえやっていればそれを観ている人がいていつかきっと受け入れてもらえると思います」

 マジメに狂った笑いをやり続けた江頭ならではの説得力がある言葉だ。その一方で「エガちゃんねる」へのコラボは「全員不合格」の判定をくだした。

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「なぜならお前たちは人が通った道を行くよりも、自分で道を切り開いていくべきディレクターだからです」

フジテレビ社屋 ©️iStock.com

 それは江頭の口から伝えられた片岡飛鳥からのメッセージでもあるだろう。フジテレビに脈々と流れる“血”を受け継ぎつつ、先人の模倣ではなく、「自分」でしか作れない表現をしていくことでしか、未来は切り開くことはできない。かつて江頭は「1クールのレギュラーより1回の伝説」という至言を残しているが、この『567↑8』のような挑戦は「一夜限りの“伝説”」で終わらせてはならない。

 江頭は最後にこう叫んだ。

「テレビはまだまだ夢あるぜー!」