昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

特集観る将棋、読む将棋

2021/04/25

――1位は予想通りですね。まずコメント紹介しますね。

〈盤上での活躍はもちろん、盤外でも18歳らしからぬ落ち着いた⾔動で、将棋界のみならずコロナ禍の⽇本に希望の光をもたらしたから〉(36歳/男性)

 

〈何より強い! 棋聖戦の動画は何度みてもドキドキする。そーちゃんのファンになったことで、毎日、AbemaTVを流しながらの生活に。家族はあきれてるけど、人生に張りが生まれました〉(51歳/女性)

――2位は永瀬拓矢王座でした。

遠山 永瀬さんが2位というのは、観る将アワードっぽいですね。タイトルの数から考えれば渡辺さんが2位にきそうですけど、やはり叡王戦や王座戦のインパクトが強いのでしょうか。

――豊島さんと永瀬さんの叡王戦は、観る将的には注目度が高かったですよね。

深浦 自分もニコ生さんで叡王戦の第2局の解説させてもらったんですが、あのとき持将棋になったんですよ。

永瀬さんはバナナ食べてやる気満々

――千日手や持将棋は、永瀬先生のインパクトが強いですよね。こんなコメントがありました。

〈最初は千日手や持将棋好きなマニアックな先生と思ってましたが、今年は永瀬先生の努力が何度も大きくクローズアップされ、次第に応援せずにはいられない先生に。食の好みも揮毫も独特で、いつもTwitterで話題にあがっていた事も印象深い先生です。王将戦の挑戦、叡王戦伝説の第9局等記憶に残る活躍も! 様々な意味で活躍された先生だと思います〉(47歳/女性)

深浦 あの叡王戦の第2局は立会いが福崎先生でしたが、その日に改めて指し直しの対局をするかどうかは、福崎先生と対局者の話し合いで決まることになっていたんですよ。

「持将棋」となった叡王戦第2局 ©小島渉

――持将棋の場合、通常の対局だと休憩を挟んですぐに指し直しですが、タイトル戦の場合、棋戦ごとに規定があるんですよね。この日は、午前10時から対局が始まって持将棋が成立したのが午後10時過ぎ。当然、みなさん疲れていて(笑)。

深浦 豊島さんは疲れた様子でしたが、永瀬さんはその前にバナナとか食べていましたからね(笑)。やる気満々。そういう意味では福崎先生と永瀬さんの話し合いに注目していました。

――解説だった深浦先生はもう当然、帰りたい?

深浦 帰りたい(笑)。聞き手の香川さん(愛生女流三段)もぐったりしていました。そんななか福崎さんと両対局者とのやりとりがあって、対局は別日になった。つまり福崎さんが勝ったんですね(笑)。そういうところも話題になった永瀬さんでした。