1ページ目から読む
3/6ページ目

七版石部金吉 融通がきかず、女性などに迷ったりしない男、の擬人名的表現。」
 ↓
八版石部金吉 ひどくきまじめで融通がきかない堅物、の擬人名的表現。」 

 この語釈に関しては、さし絵を希望します。

第八版(左)と第七版の「石部金吉」

七版アベック (男女の)二人連れ。」
 ↓
八版アベック (男女などの)二人連れ。」

「などの」で多様性を表現しているのですね。

恋文からアイラインまで…とても丁寧に手を入れている

七版当てられる (2)こちらが気恥ずかしくなるばかりに、男女の仲のいいところを見せつけられる。」
 ↓
八版当てられる (2)こちらが気恥ずかしくなるばかりに、仲のいいところを見せつけられる。」

 八版では、見せつけている相手二人の性別はわからなくなっている。でも、仲がいい。

ADVERTISEMENT

七版恋文 恋い慕う心を打ち明けた手紙。ラブレター。〔恋愛関係にある男女間でやりとりする手紙を指すこともある〕」
 ↓
八版恋文 恋い慕う心を打ち明けた手紙。ラブレター。〔恋愛関係にある二人の間でやりとりする手紙を指すこともある〕」

 細かく手が入っている。

七版アイライン (女性が)目を大きく見せるために、目のまわりをふちどった線。」
 ↓
八版アイライン 〔化粧で〕目を大きく見せるために、目のまわりをふちどった線。」

 そうですね、「あ、目の際に今日も上手にアイライン、引けた」と思っている男性は、今日も確かに存在している。

©文藝春秋

七版色事 (1)男女の恋愛。情事。」
 ↓
八版色事 (1)男女などの恋愛。情事。」

七版恋慕 異性を恋い慕うこと。」
 ↓
八版恋慕 特定の相手を恋い慕うこと。」

 新解さん、とても丁寧に手を入れていますね。