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「若造」の正体は男か女か

 さてジェンダーについてですが、去年11月26日に朝日新聞デジタルで、岡山県赤磐市・行本恭庸市議(73)が「今月4日、検診で訪れた市の施設で、マスク着用を求めた職員を『この若造が』と怒鳴るなど威圧的な言動をしていたことが、同市議らへの取材でわかった」と報道されている。

「受付の職員がマスク着用を求めた。行本市議は『検体を出すだけなのにマスクは必要ない』などと大声で言い、検便の入った検体袋を近くの机に投げつけた。その後、車へマスクを取りに行った行本市議が、職員の前にマスク姿で現れて『この若造が』と怒鳴ったという」

 あー、この人、本当に嫌な市議ですね。最悪です。この方が市議に立候補した時の公約って、何だったのでしょうか。マスク持っているなら、最初からすればいいだけのことではないですか。うっかりマスク付け忘れたら、笑って「あ、忘れたから取ってくるね、ごめんね」と言えば済むことです。それに、投げつけた物は、本人の検便。もう、ここで、かっくんとする。そういう物は投げないで下さい。

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 更に、わたしが考えたことは、「受付の職員」は女性だろうか、男性だろうか、ということだ。わたしも、入社して3年半受付をしていたのでわかるのですが、男の人が受付にスーツで座って「いらっしゃいませ」というケースは、あまり無い。行本市議は「若造が」と、怒鳴ったとあるので、相手の受付職員は若くて、女性だったと思います。わたしは、大変不勉強で「若造」という言葉は未熟な若い男性に限定した言葉だと思っていた。

若造 その世界の人間としては未熟な若者。〔軽い侮蔑を含意する〕」

若者 (結婚前の)年の若い人(たち)。」

 新解さんで見てみると、確かに若い男性限定の言葉ではなかった。そうか、行本市議はちゃんとジェンダーを理解して怒鳴ったのかもしれません。

©文藝春秋

 で、行本市議ですが12月1日に「一身上の理由」で定例会本会議で辞職願を提出して、辞職が許可されたそうです。それは良かったですね。さて、わたしが思うことですが、(1)投げつけた検便は、その受付職員の方が拾って検査に出したのか?(2)検査結果はどうだったのか? 病気は早期発見が大切です。

 拾わないで検便を床の上に置いておく訳にもいかないし、再提出でまた来られても嫌だし、拾って検査に廻したのかな。受付の職員、偉かった。大変でしたね。