はい、そうですよ。そういう様子ですよ。朝日新聞の記事では、「デート」「口紅」「女らしい」「おしっこ」「ぽっちゃり」「セクシュアルハラスメント」「手離れ」「良妻」が紹介されていた。正直にいいます。調べてわかっていた言葉もあった。でも、「おしっこ」は引いていなかった。まさか、これがジェンダー関連の言葉だとは見抜けなかった。がっくりしている。
七版「おしっこ 〔「しっこ」の「しっ」は母親が子供に小便を促す時の擬音語、「こ」は名詞を形作る接辞。「しいしい」ともいう〕「小便」のやや俗語的表現。」
八版の「おしっこ」は、「母親が」の部分がなくなりました。そうです。七版までは、新解さんは子供におしっこをさせるのは、この世で母親ただ一人と思っていた。あるいは、新解さんはいつもお母さんと一緒だったのかもしれない。でも、八版からは、おしっこ係は別にお母さん限定ではなくなった、ということだ。
わたしは、この言葉を自力では引けませんでした。実に悔しい。もっと勉強して、もっと修行してちゃんと見抜けるようになりたい。それでは、挫折感・敗北感・屈辱感など拭い去ることが出来ませんが、わたしが調査し見つけたジェンダー関連の言葉をいくつか発表します。
「逢い引き」するのは、男女? 二人?
七版「愛する (1)(異性に対して)愛情をいだく」
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八版「愛する (1)(特定の相手に対して)愛情をいだく」
八版では、数字は黒地に白抜きになりました。
七版「逢い引き 恋し合う男女が人目を忍んで会うこと」
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八版「逢い引き 恋し合う二人が~」
だから、「デート」と「逢い引き」は、全体の雰囲気が違うだろうし、二人の年齢もきっと「逢い引き」のほうが高めな気がする。
七版「秋の空 秋のころの、変わりやすい天気。〔異性、とくに女性の変わりやすい心の意にも用いられる〕」
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八版「秋の空 秋のころの、変わりやすい天気。〔変わりやすい心の意にも用いられる〕「男心(女心)とー」」
八版は用例も加わりました。なんだ、男女ともその心はどちらも変わりやすいということになった。それは性別によらないで、個人によるのではないですか。ただ、秋は天気が変わりやすいことは事実です。