地方で“独自の進化”を遂げた「ローカル飲食チェーン」。中でも全国チェーンにライバルも多い“ハンバーグ”は激戦ジャンルだ。日本全国の飲食チェーン店を巡る旅を続けるライターのBUBBLE-B氏に、旅をしたら立ち寄るべき全国に点在する「ローカル・ハンバーグチェーン店」ベスト15を挙げてもらった。
前編に続いて、いよいよ「ベスト8」を店舗と料理の写真付きで紹介する。(全2回の2回目/#1から読む)
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8位 ボストン(大阪)
あべのハルカスが見下ろす大阪の阿倍野で生まれた絶品ハンバーグのお店「ボストン」。戦後すぐの1952年に音楽喫茶として創業し、洋食店の時代を経て現在のハンバーグ専門店になった老舗で、現在も大阪でチェーン展開するハンバーグレストランだ。
オーダーしたのは「デミグラスハンバーグ」。ふっくらと焼けたハンバーグと、バチバチと音を立てながら弾け飛ぶ油が気分を高揚させてくれる。ガロニ(付け合わせ)には皮付きのじゃがいもが丸ごと付いてくるのがワイルドだ。
ハンバーグは箸で食べるスタイルで、柔らかく、サクサクと食べることができる。そして溢れ出る肉汁のジューシーさと、フルーティな味のデミグラスソースの相性も抜群で、“ごちそう”を頂いている感覚を存分に味わえる。大阪の街の、古き良き洋食屋のハンバーグといった趣だ。