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5位 マ・メゾン(愛知)
フランス語で「私の家」という意味を持つ、マ・メゾン。1981年に名古屋で創業し、今や名古屋のみならず海外にまでチェーン展開を行う洋食店だ。また、とんかつ店やあんかけスパなどの系列店があるのもマ・メゾンの特徴だろう。そんなマ・メゾンの1号店である星ヶ丘本店は住宅地にある一軒家といった佇まいで、まさに「私の家」そのものだ。
マ・メゾン創業以来の伝統の味、「大きな大きなハンバーグ」。たっぷりのデミグラスソースに浸かったハンバーグは、真ん中に半熟玉子がトッピングされている。
このデミグラスソースはマ・メゾンの肝いりで、何種類もの素材をじっくり煮込んで裏ごし器で漉すというのを何度も繰り返し、1ヶ月かけて作られるものだという。それだけに、他の店では味わったことのないほど深いコクとビターな味わいが絶品だ。
驚くほど柔らかいハンバーグとデミグラスソースの組み合わせだけで昇天できるが、ここに半熟玉子の黄身とデミグラスソースがマリアージュすることで、これまでの人生で幸せだと感じた場面が走馬灯のように頭の中をかけめぐる。これはまさに、名古屋が生み出したミラクルだ。
マ・メゾンが面白いのは、お会計の伝票代わりに鍵の形をした小物が使われるところ。これは、クロード・ルルーシュ監督の名作「男と女」にあるシーンが元ネタになっているのだとか? なんとも洒落ている。