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「なんとかしろよ」という指示はパワハラに当たる
平気でムチャぶりする上司ほど、部下にとって迷惑なものはありません。場合によっては、パワーハラスメント(パワハラ)で社内外の相談窓口に訴えられる可能性もあります。その代表的な言葉が、「なんとかしろよ」といった漠然とした指示や命令です。
たとえば以前、相談を受けたケース。自分が作った資料に対して上司から、「これ、もうちょっとなんとかならないのか?」と何度も突き返されたため、心を病んでしまった方がいました。その人は「どこが悪いのでしょうか?」と上司に聞いたそうですが、「そんなの自分で考えろよ」と取り合ってもらえず、何度も真面目にやり直しをするうちに追い詰められてしまったのです。今後、こうした問題は増えてくると思います。パワハラの行為者(加害者)にならないためにも、一層の注意が必要です。
こうした事態を避けるためには、「この部分がわかりにくいから変えてほしい」「ここをこのように変更してもらえますか?」と“具体的な指示”を出す必要があります。
仕事をお願いするときや急いでほしいときにも、「なんとかならない?」と頼む人がいますが、これもNG。「この仕事、今週中の納品なのでここまで手伝ってもらえませんか?」「この案件は明日までにお願いできますか?」と、“期日と内容”をはっきりと伝えてお願いするようにしましょう。