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いいことなしの「ついでにお願い」
「非正規社員」と「正社員」の意識の差や、「若い世代」と「上の世代」の世代間ギャップを感じる場面が多くなった今の時代。「仕事よりもプライベート優先」という人も増え、自分の決まった仕事以外は断り、残業をしない人も出てきました。出社したときの挨拶を求めても、「就業規則には書いてありませんので」と断る人もいると聞きます。
しかし上の世代には、残業が苦にならずむしろ会社に人生を捧げてきた人も少なくありません。そのため、自分たちが当たり前だと思ってやってきたことを、下の世代に求めてトラブルになるケースが後を絶たないのです。
「ついでにお願い」もそのひとつ。これは、「できることは何でもやってほしい」と思う人と、「どこまでが自分の仕事なのかはっきりさせたい」人の意見がわかれやすい言葉です。
特に、業務委託やフリーランスで案件ごとに仕事を引き受けている人に、「ついでだからいいでしょ」という甘えは通用しません。ブラック企業と思われる可能性もあります。
たとえ社員でも「ついで」にやらされることは、たいした案件ではないことが多いので、自分が見下されていると感じます。そう思われないためには、「この件も追加でお願いできますか?」と元の話とわけてお願いすること。また、あくまでも追加ですから、断られても仕方がないと割り切ったうえで頼んでみることです。