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モチベーションを下げる「このくらいの仕事ならできるよね?」
あなたがもし上司から、「このくらいの仕事ならできるよね?」と言われた場合と、「この仕事をぜひあなたにお願いしたいです」と言われた場合、どちらのほうが気持ちよく引き受けられるでしょうか? 前者のように相手を見下し、試しているような言い方をされると、素直に受けとめられずにイヤな気分になりますよね。反対に、自分に対する信頼や期待が感じられる頼み方をされると、「できるかも。頑張ってみよう!」とやる気がわくと思います。
つまり、同じことをお願いされるのでも、「見下されている」のか「期待されている」のか、その違いがわかる言い方ひとつで、相手の反応は180度変わるのです。
お願いされたほうは、自分の何を期待されているのか相手の「意図」を知りたいのです。それがわからず、適当に頼まれたり仕方なく自分を選んだ様子がうかがえると、警戒したり反感を抱いて、仕事に対するモチベーションが一気に下がるのです。
「できる、できない」の考え方にも幅があります。ある人が部下に、「パソコンはできる?」と聞いて、「できる」と言った人に資料作成を頼んだら、実際はメールしか使えなくてパワーポイントを知らなかった、という話を聞いたことがあります。もうひとり「できない」と答えた人は、パワポの高度な活用に自信がないだけだったとか。それほど人の考え方は違うので、「何がどこまでできるのか」の細かい確認も忘れないようにしましょう。