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むやみやたらに「無理」という言葉は使わない
「私には無理です」という断り方をする人には、2つのタイプがあります。ひとつは、本当にできない仕事で会社に迷惑をかけたくないために、「無理です」と言う“気遣い”タイプ。もうひとつは、「無理です」「私にはできないです」とアピールすることで相手の気を引いて、「大丈夫だよ」「そんなことないよ」と言ってほしい“かまってちゃん”タイプ。無意識のうちに、かまってちゃんになっている人は、けっこう多いのです。
前者の場合、「私にはまだそのスキルがないのでできません」と、自分ができない仕事内容を「具体的」に伝えると、相手も納得するでしょう。さらに、できないことをできるようにするための「アドバイス」をもらうこともできるでしょう。
一方、後者の場合は、面倒なタイプだと思われて、嫌がられる可能性があります。“かまってちゃん”には必要以上に近づかないほうがいいと判断して、境界線を引く人もいます。「私には無理ですよ~」と周りの人に“かまってアピール”をすればするほど、潮が引くように周りの人は遠ざかっていくものです。
「そんなの、無理、無理」と軽いノリで使われることもありますが、「無理」とバッサリ断られると腹を立てる人や傷つく人も。むやみやたらに「無理」という言葉は使わずに、「できない理由」を伝えたうえで断ると角が立ちません。