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携帯料金は4000円まで…月の途中から「前略プロフ」が開けない

——ありがたいけど、つらいものがありますね。「ウッ……」となるというか。 

田原 なります、なります。帰宅部だったので、放課後みんなで途中下車して、お茶したりするのがお決まりのルーティンだったんですよ。そこで「私、帰るね」と言うと、“お金がないから”みたいなオーラがガンガン出ていたみたいで、「いいよ、いいよ。ジュース買ってあげる」「やったー!」って(笑)。 

 

——そこで甘えられるのはお人柄だと思います。恥ずかしくて、言い訳して帰る子もいるでしょうから。 

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田原 私は完全に甘えちゃう派でした。お金がなくて買えないから、いつも同じ洋服を着ていたときも、洋服好きな子が「私にはちっちゃいからあげる」って紙袋にドカーンって入ったのをくれて。「これ、この前もらったやつだよ」とか言って、その子の前で平気で着ていました。

 甘えられるというか、あんまりプライドが高くないだけかもしれない。なんなんだろう。昔からそうでしたね。 

——高校生だと携帯電話の料金も、友達とうまくやっていくうえでは死活問題になりますよね。 

田原 携帯も毎月4000円くらいで止まっちゃう設定だったんですよ。当時はLINEとかないからメールでやりとりしていたんですけど、途中で上限を超えて携帯が止まっちゃってメールができなくなる。だから、家でパソコンから好きな子にメールしたりして(笑)。クラスのみんなは無制限の設定でやっているのに、私だけ今月はもう携帯が使えない、みたいな。 

——田原さんが女子高生の頃だとガラケー時代ですから、「前略プロフィール」なども全盛でしたよね。そういうのもなかなかできなかったわけですか。 

田原 前略プロフも作ったは作ったけど、月の途中から開けない、つぶやけない、みたいな。いま考えると、なんてかわいそうな子供だったの?って思うんですけど(笑)。ひどいですよね。父は自由に使っていたと思いますけど。まぁ、自分で稼いだお金なので当然なんですけど。 

 

——お父さんが愛車のポルシェを乗り回しているのを見ていると、ちょっと辛いですよね。 

田原 辛いですよ。なんで、自分はバンバン買っているのにって。そういえば、運転免許も自分でお金出して取りました。18歳になったらすぐに取ろうと思っていたけど、教習所って20万円とか30万円はいっちゃうじゃないですか。だから、ミスマガジンをやって貯めたお金で教習所に通いました。