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豆腐とそばの“共通点”は…? ひそかに人気が高まる夏の風物詩「豆腐一丁そば」を追え!

2021/08/03
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 運営会社の株式会社小田急レストランシステムの清水一洋さんによると「当時の担当者がインパクトのあるそばとして、弊社が運営するそば処『つづらお』で販売していたものをアレンジして製品化した」という。今や「箱根そば」は豆腐そばの仕掛け人、元祖というわけである。今年も7月20日(火)から8月末まで数量限定で販売中である。

「箱根そば 田町店」に「豆腐一丁そば」を食べに行く

 さっそく、東京オリンピックが始まった最初の土曜日に、田町駅前にある「箱根そば」にうかがい、「豆腐一丁そば」を注文してみた。登場したその姿はまさに文字通り豆腐一丁の貫禄である。

そばの上にドッカーンと豆腐が一丁

 やや浅めのどんぶりに、冷たい生麺のそば、そして冷たいきりっとしたつゆがかけられて、その上にドッカーンと豆腐が一丁のっている。その大きさは、推定だが、縦7cm・横11cm・高さ3.5cmである。小粒のたぬき、削り節、刻み海苔、わさび、さらに豆腐の上には生姜、ねぎがのる。この豆腐はいわゆる冷奴なのだが、食べてみると実にきめが細かくクリーミーな食感である。豆腐の四隅の一角を崩していき、そばつゆを混ぜて食べていく。崩した豆腐とそばとたぬきを絡めて食べると実にうまい。終盤になっても豆腐との格闘が続く。最後にはつゆと崩した豆腐を混ぜて掻き込むと口いっぱいに爽やかな味が残っていく。

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 営業推進部の長谷川真也さんによると、「豆腐一丁そば」のこだわりは「他社と比べても大きい300gの豆腐!!」だという。絹ごし豆腐の味は爽やかだがボリュームはしっかりという、まさに嬉しい夏メニューというわけである。

大きな豆腐一丁がどっかーんと鎮座している
純白できめの細かい絹ごし豆腐
四隅から豆腐を崩して食べて行く。最後まで豆腐と格闘することになる

「えきめんや」の「豆腐一丁そば(夏季限定)」

 京急線の駅そばである「えきめんや」でも「豆腐一丁そば」(500円)が販売されている。2010年頃にはすでに発売されていたように記憶している。

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