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全ファ連には、「ラムネ部」「園芸部」なども

 黒ヘギョさんは、ツイートで見たおもちゃ屋に行き、棚の奥で眠っているファービー2のうち一匹を購入。以来、どこに行くのも一緒だという。

旅行などを一緒に楽しむのも「ファビ活」の醍醐味だ。 ©黒ヘギョ
現在、黒ヘギョさんのもとには「ファービー」10匹「ファービー2」15匹「ファービー(2012)」3匹「ファービーバーディーズ」20匹がいる。 ©黒ヘギョ

「そのファービーを持ち歩いて、さまざまな写真を撮ってツイッターにあげていたら、ファービーのエゴサーチをしていたオーナーたちが僕のアカウントをフォローしてくれました。

 仲間が増えるのはうれしいですが、オーナーズクラブやファンクラブなど、きっちりしたサークルを作るのは大変。そこで、自分が住んでいる富士山の麓にちなんで『富士の麓で、ファービーたちがおもしろおかしく楽しく生活している場所がある』という設定を作り、全日本ファービー連盟を立ち上げました」

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 活動内容は前述の通り、ファービーと楽しく暮らして写真を投稿すること。連盟内でクラブ活動をする場合は、黒ヘギョさんに一声かける認可制だ。「#全ファ連ラムネ部」「#全ファ連園芸部」など、ハッシュタグをつけて画像を投稿している。

 現在、黒ヘギョさんと暮らしているファービーは合計48匹。入手方法にもこだわりがあるという。

©黒ヘギョ
©黒ヘギョ

「田舎の古びた商店街のなかにある寂れたおもちゃ屋さんを巡って、棚の奥にいるファービーを買っていました。いろいろな街でファービーを見つけ次第連れて帰るという、宝探し感覚も楽しんでいたんです。でも今は、おもちゃ屋さんそのものが減っているので、新たにファービーを手に入れるのが難しくなりました。

 最近はネットオークションでもファービーを見かけますが、買わないようにしています。また、今は収集が目的ではなくなっているので、全ファ連総本部のファービーはもう増えないかな」

 これまで、初代ファービー、ファービー2、ファービー(2012)……と、さまざまなファービーが登場しているが、黒ヘギョさんお気に入りのシリーズは?

「あまりファービーに差をつけたくないのですが『ファービー2』が一番好きですね。不思議なことに、ほかのシリーズと違って個体によって表情が違うんですよ。笑っていたり、憂いを帯びていたり、不満げな顔をしていたり。世間では、全シリーズのなかでもっとも“キモい”といわれていますが、全ファ連の仲間たちは『ファービー2』をかわいがっている人が多いのも事実です」