加藤 まぁ、これだけ人の恋愛を見たから、自分もちゃんとした恋愛をして結婚したいなと(笑)。撮影しながら「“人の恋愛を見る前に自分の恋愛をがんばれ”って言われてるんでしょうね、うちら……」みたいなことを、3人でずっと話してました。
あと、バラエティでは『どうぶつ奇想天外』の話も未だに出てきますね。僕は、番組にはすごく恵まれたと思ってます。生きている間に一つでもそういう仕事をできたのはすごく光栄ですし……やっぱり僕は、芸能界で一番影響を受けたのは、みのもんたさんなんですよね。仕事だけじゃなくて、プライベートの生き方の部分でも、色々教えてもらいました。
披露宴前夜に大号泣したワケ
――みのさんとは、よく飲みに行ったりも?
加藤 もちろん銀座も教えてもらったし、かと思えば急に赤羽のお店に連れて行ってもらったり。本当に親のような存在で、普段は「おやじ」って呼んでます。『どうぶつ奇想天外』のときも、収録が木曜日だったんですけど、その後は必ず飲みに行ってましたね。みのさん、高田純次さん、僕の3人は絶対いて、あとのメンバーは毎回違ったかな。朝まで飲んで、みんな良い意味で子どもに戻るというか(笑)。でもみのさんはこれまで、ちょっと突っ走りすぎたんで、もうそろそろゆっくりして、長生きしてほしいなと思ってます。
高田さんも、これを言うと営業妨害って言われますけど、すごく真面目な方なので。クレバーでダンディですし、そもそも“真面目”をちゃんと知らないと、ああいう不真面目感ってできないですよね。
――そうした出会いも含めて、一つの転機になった番組だったんですね。
加藤 みのさん、高田さんは僕の披露宴にも来てくれました。年末の忙しい時期に、三重でやったんですけど、前日には(伊藤)英明が前乗りしてくれて、哀川翔さん夫婦、英明夫婦、あと僕ら夫婦の6人で一緒にご飯を食べました。ヒデはまだ結婚する前だったかな。
それで、最後は俺とヒデの2人が残って、ホテルのバーで昔話をしてたんです。あいつは俺が色々辛い経験をしてきたのも知っているので、「ハルはさ、あんなこともあってさぁ」って言ってくれて、それを聞いたらもう感極まって、大号泣しちゃって……。それでめちゃくちゃ飲んだから、次の日はずっと気持ちが悪くて、肝心の式のことはほとんど覚えてないんですよ(笑)。
(#2へ続く)
撮影=二塚一徹
加藤晴彦(かとう・はるひこ):
1975年5月生まれ・愛知県出身。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞し、1994年ドラマ『アリよさらば』で本格デビュー。
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