注目は「調整型リーダー」の日本人参加者・坂本舞白の存在
『ガルプラ』のクリエーションミッションにおいて、ルイチーの「Snake」チームは結果的に勝つことはできなかった。キリングパートを務めるシェン・シャオティンを中心としたパフォーマンスの水準はとても高かったが、ルイチーとメインヴォーカルを交代したフー・ヤーニンが高音パートで音を外してしまった。
後にストリーミングサービスで公開されたレコーディング音源でも、ヤーニンが高音パートを上手く歌いきっているとは言えない。ルイチーが十分に歌いきれたかどうかはわからないが、結果だけを見ればK-POPマスターの助言が良くない方に転んでしまったことになる。
このミッションで勝ったのは、坂本舞白をリーダーとする「U+Me=LOVE」チームだった。ここには敗者復活で残った3人が含まれ、また人数制限で「Snake」チームから放出されたふたりも後から加わった。よって、メンバー個々の実力や人気では「Snake」チームに劣っていたかもしれない。
だが、「U+Me=LOVE」チームはいっさいミスをせず、パフォーマンスも非常に調和していた。勝者とするのは極めて妥当で、チームとしてのまとまりが良い結果につながったと言える。
そこで注目されるのは、やはり坂本舞白の存在だ。これまでの3回のミッションすべてで彼女はリーダーを務め、そして全勝した。特段にリーダーシップが際立っているわけではないが、周囲の強い信頼からうかがえるのは彼女の優れた調整力だ。もしかするとルイチーのような不器用なタイプに必要なのは、坂本舞白のような調整型のリーダーなのかもしれない。
そして、先週公開されたエピソード11ではファイナリスト18人が発表された。結果、順位は大きく変動した。得票が上位と下位で極端に割れた日本勢は4人、中国勢は5人しか残らなかった。スー・ルイチーも順位を落とし、デビュー圏外の10位に後退した。中国勢ではフー・ヤーニンが急伸し、彼女を上回って8位に入った。一方、日本勢が票割れした結果、僅差で競っていた韓国勢は(敗者復活も含めて)9人全員が勝ち上がることとなった。
22日の最終回では、ついにデビューメンバー9人が発表される。今度の投票は、日韓中を区別せずひとりだけだ。そしてこれまでと同様に、韓国票50%:グローバル票50%でポイント計算がされる。前例のない方式での投票は、18日の中間発表において上位8人を韓国勢が占めるという意外な展開を見せている。最終的にどのような結果になるかまったく予想できない──。