特殊紙すら「艶やかでべっぴんな40代女性に見えてくる」
――どんな紙なんですか?
ブッコロー 結婚式の席次表に使うような、光沢のある紙なんですよ。パールがかってて、角度によって色が微妙に変わるんです。
それを触ってたら、着物を着ている、艶やかでべっぴんな40代の女性が浮かんできて。本当に美しくて、なんと言うか……エロティックさすらあって。「もし特殊紙と結婚するなら、俺はキュリアスちゃんだな」って思ったら、一気に楽しくなりました。
――新しい世界が開いたんですね。
ブッコロー 欲情させる紙もあるんだなって、初めて知りましたね。
ブッコローが選ぶ今年のニュースは?
――ブッコローさんが右手に抱えるのは「知の象徴」である本。なんでも知りたがりということで、時事にも強い関心をお持ちのようですが、2021年に注目したニュースは?
ブッコロー これはもう、ソダシですね。
――ソダシ?
ブッコロー 「純白のヒロイン・ソダシ」ってご存じないですか? 桜花賞で勝ったんですけど、白毛馬のクラシック優勝は世界初なんですよ。これまで競馬界では、白毛馬は弱くて絶対に勝てないって言われてたんです。それがG1で勝ったのは本当に快挙で。今、ソダシのぬいぐるみとか、めちゃくちゃ売れてるんですよ。
――ミミズクなのに馬がお好きなんですね。
ブッコロー いやぁ、馬はいいですよ。あ、でも僕自身は、ソダシのぬいぐるみとかは別にいらなくて、とにかく当てたいタイプです。
――先日、ご自身のぬいぐるみが発売したばかりですが、それもいらないですか?
ブッコロー ちょっと! 営業妨害はやめてくださいよ。それはもちろん買って、絶対に大切にします。僕ですから。
で、このぬいぐるみが売れに売れたら、そのうちいろんなアイドルが自分のチャンネルで、「実は私、有隣堂チャンネルにハマってて、このぬいぐるみもめっちゃかわいくないですか!?」なんて紹介して、チャンネル同士でコラボしましょうってなるかもしれませんよね。それが最終目標ですね。
あ、でもこの話、文春に書かれたらまずいなぁ。妻には「文春オンラインだけは絶対見るなよ!」って言わなきゃ。
ブッコローから見た有隣堂の魅力
――(笑)。 最後に、ブッコローさんから見た有隣堂の魅力を教えていただけますか。
ブッコロー ただの客として有隣堂に行っていたときから、格調高いというか、気品がある書店だなと思ってたんですよ。そして今、MCとしていろんな社員さんにお会いしてみると、皆さんすごくいい方で、性格がいい。あとは、老舗書店なのにYouTubeでこんなブッ飛んだチャレンジをする懐の深さですね。
――気品があって、性格がよくて、さらに懐が深い……。
ブッコロー そうです。あ、これが女性だとしたら、すごく魅力的ですね。軽く遊ぶつもりでいたら、うっかりハマっちゃうってやつで。でも有隣堂って、本当にそういう書店なんですよ。