「借金の相談…?」かと思ったらMCにスカウト
――そうだったんですね。それでは、ブッコローさんはどこで発掘されてMCに就任したんですか?
ブッコロー ハニワの発掘みたいに言わないでくださいよ! 僕はもともと、ハヤシさんの元同僚なんです。
――え、ハヤシさんと一緒に働いていた!
ブッコロー そう、同僚のミミズクだったんですよ。で、去年7、8年ぶりくらいに突然電話がかかってきて。着信画面でハヤシさんの名前を見て、「なんだろう……借金の相談か、ネットワークビジネスの勧誘かな」と思ったんですが、電話に出たら急にYouTubeのMCの話をされて。
――いきなりMCの依頼。ハヤシさんは、音信不通だったのになぜブッコローさんを思い出したんですか?
ハヤシ 僕がこれまで知り合った中でも、彼は群を抜いて面白かったんですよ。それに頭の回転も速い。自分がこのチャンネルでやろうとしていることの中で、彼の自由さや破天荒ぶりはピッタリだなと思いました。
――では、ハヤシさんとしてはブッコローさんをMCとして一本釣り?
ハヤシ そうです。MCにはブッコロー君しかいないなと。他の人にオファーして、断られたから声をかけたわけじゃないです。あと、彼の性格的にもこの話を断らないだろうなと思ってました。
ブッコロー 初めは断りかけましたよ。でも僕、頼まれたら断れない性格なんですよ。
あと、僕は最初、有隣堂を全国チェーンだと思ってたんです。そんな大企業の一大プロジェクトのMCを任されるなんて、僕でいいのかなぁって迷ったんですけど、神奈川、東京、千葉の3都県しか店舗展開してないと聞いて、それなら「ま、いっか」と。
ハヤシ 鈴木さんが苦笑いしてますよ。
ブッコロー 最初は軽いノリというか、実家のお母さんに「あそこに手が届かないから、電球を換えてくれない?」って頼まれるくらいの感じで引き受けちゃったんですよね。そしたらここまでズルズルと続いてるんです。
ハヤシ 変人だけど常識人だと思ってます。
「女性がめちゃくちゃ好きなんです」合コンで培ったトーク力
――なるほど。ブッコローさんの物おじしないトークはチャンネルの大きな魅力ですが、あの饒舌さや瞬発力のあるツッコミは、どこから来るんですか?
ブッコロー よく考えたら、大学時代に死ぬほど合コンに行ったんですね。借金してでも行ってたので、それが関係してるかもしれないです。僕、女性がめちゃくちゃ好きなんですよ。あれ、何言ってんだろ。
――女性にもトーク力で押しまくるタイプなんですか?
ブッコロー いや、そこは引いたりもします。1次会でさんざん面白がらせたら、2次会を抜けて2人でバーに行ったときに急に黙ってみたりとか。そういう研究には余念がなかったですね。
だからYouTubeでも、いやらしい意味じゃなく、女性ゲストと話すほうが絶対いいです。岡﨑さんや大平さんは僕より年上のマダムですが、年齢関係なく、女性相手のほうがいいですね。
――でも、男性の書店員さんが登場する回も割とありますよね。
ブッコロー そうなんです。僕としては、男性ゲストが来てもねえ……っていうのが正直なところですよ。
『特殊紙』がテーマの回があったんですけど、単にいろんな紙が出てくるだけで。しかもゲストは、間仁田さんていう岡﨑さんの男性上司。「どうリアクションすればいいんだよ」って思ったんですが、そこで初めて見たキュリアスIRっていう紙が、ヤバいレベルで触り心地がよくて。