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子どもを産んだその年に急に日サロに行くって…

——実際に大会では、どういうことを審査されるんでしょうか。

nora 体のバランスです。例えば、上半身はしっかりしているけど下半身はガリガリだとかはいけないですし。

 それに加えてトータルパッケージといって、メイクとかヘアセット、歩き方も審査対象なんです。あと、衣装のビキニのセンスとかも。普通のボディビルだと、体だけなんですけど、ビキニは所作も見られるんです。ステージに上がった時から、歩いて、ポーズを取って、ステージを降りるまでの一連の流れを全部見られる。

ラスベガスの大会のステージ写真

 ウォーキングとかポージングは、パーソナルトレーナーをやっている方にお願いして、教えてもらいました。

——衣装やメイクは自分で?

nora 衣装は海外のECサイトで探して、注文していました。海などで着るビキニではなく、競技用のビキニを着用します。私が着ていた紫色のビキニは、アメリカのビキニショップにフルオーダーしたんですが、6万円ほどしました。日本のものよりは、海外のギラギラしているものの方が、良い評価を得られると思います。

——6万円! お金もかかりますね。noraさんはビキニで、ハイヒールを履いていましたが、それも審査対象になるのでしょうか?

nora ハイヒール着用が推奨されています。私はいつも13センチのハイヒールを履いていたので、身長は190センチくらいになりました。ハイヒールだとバランスを取るのが難しいんですけど、万が一転んでも、「あ、転んじゃった……」という顔をするのは、好ましくありません。「転んじゃった。けどなにか?」と堂々としている方が、評価されるんです(笑)。

ラスベガスの大会のステージ写真

 ベースがアメリカの競技なので、「私よ! 見なさい!」みたいな強いアピールが必要なんです。そういう強さを衣装やメイク、ヘアスタイルで表現する感じでしたね。

 審査員と目を合わせるのも重要です。「ヘイジャッジ! こっちを見て!」と心の中で叫んでいました(笑)。

——ビキニの写真を見ると、かなり肌が焼けている印象ですが、日焼けをされていたのでしょうか。

nora 私は4回くらい日焼けサロンに行きました。焼いてる人も居れば、塗ってる人も居るんですけど、あそこまでの色を焼くって結構大変じゃないですか。お金もかかるし、肌のダメージもあるし。私は日サロに行きつつ、スプレーを塗っていましたね。ベースが若干焼けている方が、スプレーのノリが良いんです。

 肌の色が薄いよりは、しっかり茶色いほうが良い評価をいただけます。ただ、黒すぎるとステージの照明の関係で、筋肉の線が見えないんですよ。そのバランスをつかむのが最初は難しかったですね。

©鈴木七絵/文藝春秋

 でも子どもを産んだ年に、急に日サロに行くって、冷静に考えると何やってるんだろうって思いました(笑)。周りも、これはいよいよおかしいとざわざわしていて。焼けてきたし、痩せてきたし、あいつどうしたんだよと。

 その時期にママ友には、「実はこういう大会に出るんだ」と話しました。「ああ、だからか」とみんな腑に落ちたみたいで。もともと変人とか、変わってるよねと言われることが多かったので、突然むきむきになってもそんなに驚かれなかったですね。

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nora fitness』より

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