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大手チェーン店の動きに違いがはっきり

 中堅チェーン店でも閉店が相次いだ。神田の「吉そば」(2月)、「三松高輪店」(1月)、「三松新橋店」(5月)、高田馬場の「いわもとQ」(4月)、平和島の「信濃路」(9月)も閉店した。大阪でも「浪花そば エキマルシェ新大阪店」(10月)が閉店している。

 一方で、「しぶそば池上店」(3月)、「しぶそば溝の口店」(6月)、また、レストラン京王が経営する「たまの里笹塚店」(10月)がオープンしている。「よもだそば」の出店攻勢も目立つ1年だった。「御徒町店」(3月)、「新宿西口2号店」(10月)などがオープンしている。

 大手チェーン店では三様の動きがみられた。「名代富士そば」では「東武練馬店」(4月)、「市川店」(7月)、「中野店」(7月)、「歌舞伎座前店」(8月)などが閉店した一方、「川崎西口店」(8月)がオープンしている。 

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「小諸そば」では「秋葉原店」(1月)、「八重洲店」(2月)が閉店。しかし、「八丁堀駅前店」、「浜町店」などは一旦閉店し、その後リニューアルオープンしている。

「ゆで太郎」は「東石岡店」(5月)、「本庄南大通り店」(5月)などが閉店したが、年後半から急回復し出店が増加している。「木更津朝日店」(3月)、「松山北吉田店」(4月)、「篠崎店」(7月)、「高崎上中居町店」(10月)、「岡崎店」(12月)、「名古屋中区役所店」(12月)などが新規オープン。またこちらでも店舗改装店が相次いでいる。

「予測2:高単価メニューの開発が進む」

 2021年はワンコインを超えたメニューや季節性に富んだメニューが充実していた。東急線沿線の駅ナカを中心に展開する人気大手チェーン店「しぶそば」では、7月9日から「ぴり辛肉つけ蕎麦(大盛無料)」(680円)を夏季限定メニューとして発売した。

「しぶそば」で夏季限定で発売されたゴージャスな「ぴり辛肉つけ蕎麦」

 大手チェーン店「ゆで太郎(信越食品)」は、秋に「キノコの南蛮そば」(580円)を発売した。つゆときのこのハーモニーが洗練されたメニューだった。「ゆで太郎」では、現在、冬のたこ祭りということで、「たこ天舞茸そば」(590円)、「たこ玉丼セット」(680円)などを販売している。

ゆで太郎の「キノコの南蛮そば」にはたっぷりのきのことレンコン天と白髪ネギ、キクラゲが入っていた
「ゆで太郎」はこの冬はたこ天で勝負
「名代箱根そば」の冬季メニュー「あんこう天と春菊天そば」(560円)

「名代箱根そば」では12月1日から冬季メニュー「あんこう天と春菊天そば」(560円)と「鴨そば九条ねぎ添え」(560円)を販売中である。大手各社工夫を凝らして高付加価値のメニューを展開している。