「予測4:昼型の店が増える」は的中したが
緊急事態宣言が発令されていた頃は、深夜営業を自粛している店も多く、営業していてもテイクアウトのみの対応という所も多かった。外食産業全般に言えることだが、朝定食や朝そばを充実させる店が増えたと思う。「ゆで太郎」の朝定食(午前10時まで)をよく食べるのだが、かけそば、ウインナーごはん、たまごがついた「Sセット」は390円とお得である。「Aセット」(かけそば、カレー)、「Bセット」(かけそば、高菜ごはん、たまご)、「Cセット」(かけそば、ごはん、納豆、たまご)いずれも390円。
「名代富士そば」の「朝そば」は「たぬきそば」や「きつねそば」に「温泉玉子」がついて340円とこちらもお得である。
一方で、9月以降はコロナ禍が下火になった好影響で、中止していた深夜営業を再開する店も増えている(「そば処かめや」など)。ただ今後、オミクロン株の蔓延などがあればまた自粛になる可能性もある。もう勘弁してほしいものだ。
「予測5:国内産蕎麦粉の使用の比率が上がる可能性も」
2019年から2020年にかけては、国産そば粉の在庫がかなりだぶついたようだが、2021年も国内産のそば粉は秋そばが豊作だったということで、来年以降もだぶつく可能性が高い。
一方、海外では中国産の高騰が続き、ロシア産玄そばの放出がストップされているとか。中国産そばは大豆やとうもろこし、青物への転作が進んでおり、将来的にそば粉の脱中国化が現実のものとなる可能性が高い。
そうなると自由主義圏のアメリカ・ワシントン州やタスマニアあたりの玄そばが輸入の主流になる可能性もある。さらに言えばこのタイミングでそばの自給率を改善する時期が迫っていると考えている。
立ち食いそば屋では、高価な国内産そば粉をふんだんに使うということはなかなかできないが、「しぶそば」「ゆで太郎」などで実施されている国産の新そばキャンペーンなどは今後も増える可能性が高い。