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《人気YouTuberの本音》リスナーさんたちは私にとって心強い存在、それでも… 女性アングラー・マルコスが明かす“困ったリスナーさん”の正体

《人気YouTuberの本音》リスナーさんたちは私にとって心強い存在、それでも… 女性アングラー・マルコスが明かす“困ったリスナーさん”の正体

『世界を釣る女』より #2

2022/01/20
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「メイク」というもう1つのスイッチ

 カメラのスイッチ以外にも、実は私にはもう1つのスイッチがある。それはメイクだ。

 マルコスとして動画に登場するときは、メイクをし、カラーコンタクトを装着して、心の準備を整えていく。このときにも私のスイッチは徐々にオンになっていく。

 実際、以前から私のことをよく知る人たちからは、「マルちゃんって、すっぴんのときのしゃべり方と、メイクしたあとのしゃべり方が違うよね」と言われる。

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 自分では特に意識的に使い分けをしているつもりはない。しかし、メイクをしたときのマルコスと、普段の自分はまるっきり一緒ではないようだ。

 

 確かに、すっぴんの顔と化粧したときの顔の2つをうまく使い分けて、それをちょっとした自分の武器にしたいという考えはある。また、メイクアップをして外見を変えたいという願望もある。

 自分の顔にコンプレックスを持っている私には、メイクアップによってそのコンプレックスをカバーしたいという気持ちも存在するのだ。

 

 メイクアップのせいで、海外旅行ではちょっとしたトラブル(?)に遭遇した経験もああった。

 私のパスポートには、メイクアップをしたときの顔写真が貼ってある。

 これが“トラブル”の元になった。

 アメリカへ釣り旅に行ったとき、ノーメイクのままイミグレーションを通ろうすると、入国審査官に止められて、「これ、本当にあなたなの?」という怪訝な顔をされてしまったのだ。

 

 アメリカには、日本のように誰かわからないくらい変化する“ギャルメイク”をする人はあまりいない。そのせいか、入国審査官はピンとこなかったようだ。

「これが私の素顔なの! これ、これ!」

 そういいながら、自分の顔を指さして、自分であることをアピールした。

 必死にアピールをしても納得はしてくれず、証拠としてスマホに入っている普段の私の写真を見せろと言われた。結局、それを見せるまでは納得してくれなかった(笑)。

 どうにか入国審査官を納得させることには成功したが、すごく恥ずかしかったのも事実だ。