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“変わり者”と言われる私

「もしもツイキャスやYouTubeをやっていなかったら、何をしていると思いますか?」

 こんな質問をたまに受ける。うーん、はたして何をしているだろうか……。

 自分自身のことを考えたとき、普通の会社で何年も働くことができない人間だと思うので、会社員をやっているとは思えない。

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 やはり私は究極の飽き性なのだ。しかも、皆と同じことをするのが苦手な性格。

 そのせいで、小学生のころから「よう変わってるな」と言われ続けてきた。友だちと普通の会話をしているだけなのに、「あんた、変わり過ぎやろ」と言われるのだ。

 ところが、言われた本人は何が変わっているのかわからずに、キョトンとしてしまうだけなので、困ったものだ。

 自分ではあまり自覚していないため、具体的に何が変わっているのか私自身が説明するのは簡単ではない。それでも、よく周囲に言われることがあるのでそれをお伝えする。

 

 私には、皆がまったく気にしないことを気にしたり、ほかの人が絶対につまずかないところでなぜか自分だけがつまずいたりするところがあるらしい。

 そう言われてみれば、「皆がまったく気にしないことを気にする」という点については、昔からそうだったような気がする。

 

 高校時代、ホテルの結婚式場で配膳のアルバイトをしていたことがあった。働き始めて最初の日、私はホテルの人に「コーヒーを入れて」と頼まれた。しかし、コーヒーを飲まない私は、入れ方がよくわからない。そのことですっかり動揺してしまった私は、何もできなくなってしまった。

 その直後、ホテルの人から「コーヒーの入れ方も知らんの?」と言われると、その一言で完全に心が折れ、泣いて帰ってしまったのだ。

 それをいとこに話したら、彼女は「そんなのありえへん。『すみません。知らないので教えてください』って言えば済む話やん」と言って不思議がっていた。こういうところに、私の“風変りな部分”があるのかもしれない。

 

 図太いところは図太いのに、そうしたところでめちゃくちゃ繊細になってしまう……。

 人前で歌うようなことはできるのに、大半の人が傷つかないようなところで傷ついてしまったりする。みんなが思いとどまるようなところで、自分だけがなぜか進んでいるといったこともあるので、やっぱり私って変わっているのかもしれない。