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がん予防・がん検診を知る情報源

2017/12/04
note

<予防>
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nih.go.jp/

 国立健康・栄養研究所が運営。健康食品やサプリメントなどに関する注意喚起の情報、特定保健用食品(トクホ)、ビタミン、ミネラルの解説などが掲載されている。その中にある「素材情報データベース」を検索すれば、健康食品やサプリメントなどに使われる848の成分(2016年1月現在)について、有効性と安全性に関する最新の研究成果などを知ることができる。たとえば、本書(8~9ページ)で触れた「β―カロテン(カロチン)」や「ビタミンE」についても、心疾患やがんの予防についてどのような研究が行われ、どのような結果だったかが、専門的だが詳しく解説されている。

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<予防>
「がんの代替医療の科学的検証に関する研究」
http://www.shikoku-cc.go.jp/hospital/guide/useful/newest/cam/index.html

 厚生労働省の研究班が運営するページで、四国がんセンターのサイト内に設けられている。「補完代替医療」とは、一般の病院で行われている通常医療(現代西洋医学)を補う、あるいはそれに取って代わる医療のことで、いわゆる「民間療法」と呼ばれるものを指す。もともとは、「がんに効く」とされるキノコ類や海藻類の健康食品が流行したことから、これらの効果を科学的に検証するため2001年に研究がスタートした。その研究成果や補完代替医療を利用する際の注意点を一般向けにまとめた冊子「がんの補完代替医療ガイドブック」(PDFファイル *最新は2012年作成の第3版)をこのページからダウンロードできる。

<検診>
「科学的根拠に基づくがん検診推進のページ」
http://canscreen.ncc.go.jp/

 国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部が運営。がん検診の有効性の科学的な評価方法や推奨グレードの格付け方法などについて解説している。また、各種がん検診がどのように評価されているかも、「推奨のまとめ」のページで知ることができる。本書124ページ上段で紹介した「がん情報サービス」の「予防・検診」のページでも、がん検診について一般向けに解説がされており、がん検診の有効性の評価方法やメリット・デメリット、各種がんの検診内容等について、わかりやすく記載されている。

<検診>
日本対がん協会
「がん・検診について」のページ

http://www.jcancer.jp/about_cancer_and_checkup

 日本対がん協会は、がんの早期発見や早期治療、生活改善によってがん撲滅をめざそうと1958(昭和33)年に設立された団体で、創設時から朝日新聞社が運営に関わっている。がんの啓発活動や相談支援に加え、検診事業も手がけており、同協会サイトの「がん・検診について」のページを見れば、各種がん検診の流れや申し込み方法、意義と目的などについて知ることができる。

<検診>
「知っておきたいがん検診」
https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/

 日本医師会が運営するページ。「各自治体のがん検診窓口」や「がん検診を受けるには」など、がん検診の受診を希望する人に役立つ情報が掲載されているほか、「データで見るがん検診」や「5つのがん検診(各種がん検診の内容)」など、知っておくべき情報が提供されている。さらに、がん検診のメリットだけでなく、デメリットについてもわかりやすく解説されているので、受診する前にぜひ参考にしてほしい。

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