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現状の合格者最低点の差は「やむを得ない」…西大和中の回答

  西大和中からは電話での回答があった。

 入試担当者は、男子校から共学校となるときに男女別定員制を採用した理由について、「女子生徒様を受け入れる設備が整っていなかったこと」「文化的にも男子生徒様を教育する風潮が根強く残っていたこと」を挙げた。

 西大和中は、共学化から8年経つ現在まで男子180名女子40名という募集人数を変えていない。女子定員の増員は念頭に置いているものの、「拙速に実施する段階ではない」と認識しているという。

 合格者最低点が女子生徒の方が高い入試結果が続いている現状については「本校で男女別定員制を廃止した場合、入学者の女子比率が非常に高くなる可能性」があり、「男子生徒様・女子生徒様の別なくリーダーを育てていくという本校の方針を考えたときに、現在の男女比率のほうが現状では妥当だと考えて」いるため、学校の経営方針として「やむを得ない」と語った。

 女子の人数を増やす上でネックとなっているのは「女子トイレ、女子更衣室、更衣のために使う空き教室数の不足」。「現状の数でようやく休み時間中のトイレ使用に対応できているという状況」であり、「女子生徒様の募集定員や入学者数を増やすことが難しいのが現状」のようだ(回答全文はこちらから)。

女子定員を増やし「計画的に共学化に取り組む」…高槻中の回答

 高槻中からは書面での回答があった。

  高槻中の教頭によれば、現状の男女別定員制は「設備面では女子更衣室や手洗いの改築が必要であったこと、また、女性教員が少ない現状を踏まえ」たものだという。

 ただし、2022年度入試からは募集人数を男子160名、女子110名に変更している。男子の募集人数を女子へ20名分移動させるかたちだ。

「2020年に80周年を迎えるにあたり、計画的に共学化に取り組み、2020年3月に校舎の改築工事が終了しました。女子生徒の増員を検討するためには、サポート体制の構築は必至ですので、女性教員の増員については今後も計画的に取り組んでまいります」

 共学化してからの歴史が比較的浅い同校だが、着実に環境を整え、「男女共同参画社会の実現に向けて、先進的な教育を女子にも提供できるよう、共学化を進める過程にある」という。今後の取り組みに注目したい(回答全文はこちらから)。