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「入学後は同じ授業を受けるのに…」中学入試の合格ラインに男女で40点もの差、その正当性は?《関西にも「男女別定員制問題」》

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高槻中の回答

高槻中からは書面での回答があった。その全文を掲載する。

Q1 本校は2017年、中学新入学生から男女共学に移行しました。それまで77年に渡り男子校としての歩みを続けてまいりましたので、共学化にあたり、特に2点、設備面と教員の男女バランスが課題でした。設備面では女子更衣室や手洗いの改築が必要であったこと、また、女性教員が少ない現状を踏まえ、当初募集人数は、男子約180名、女子約90名としました。

 

 2020年に80周年を迎えるにあたり、計画的に共学化に取り組み、2020年3月に校舎の改築工事が終了しました。女子生徒の増員を検討するためには、サポート体制の構築は必至ですので、女性教員の増員については今後も計画的に取り組んでまいります。2022年度中学校入学試験からは、男子約160名、女子約110名の募集に変更します。日常の学校生活はもちろんですが、校内行事、校外行事共に生徒のサポート体制を考慮し、生徒の男女比を定めています。

 

Q2 女子の募集定員枠を今後段階的に増やす計画はあります。男女別定員制自体の廃止については、現段階では検討していません。

 

Q3 現状は、男女別定員制において入学試験を実施していますので、その結果としてご理解ください。

 

Q4 把握しております。開示いたしません。

 

Q5 設備としては、更衣室、手洗い等、一定整っています。しかし、次年度6学年すべてが共学となり、また、女子の定員を増やしますので、状況に応じて対応します。

 

Q6 そのようなご意見があることは承知しています。男子校であった本校が、男女共同参画社会の実現に向けて、先進的な教育を女子にも提供できるよう、共学化を進める過程にあるとご理解ください。

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