昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

西大和中の回答

西大和中からは電話での回答があった。その要旨を掲載する。

Q1 本校は平成元年に「次代のリーダーを育成する」をコンセプトに掲げ、開校しました。当時はジェンダー平等に関する問題提起が現在ほどされておらず、また、カリスマ的なリーダーが単独で引っ張るような組織が多かったため、そういったリーダーを養成していくために男子教育を中心に据えておりました。しかし、社会状況やニーズが変化していく中で、今から9年前、女子生徒様の募集を開始した次第です。 

 

 しかし、もともと男子校中学であったため、女子生徒様を受け入れる設備があまり整っていませんでした。また、文化的にも男子生徒様を教育する風潮が根強く残っていたことから、女子生徒様の定員を抑えた状態で募集を開始したことが、現在でも男女別定員制を採用している背景です。   
 
Q2 女子生徒様の定員を増やすことも念頭に置いて、学校経営を進めております。しかし、拙速にそれを実施するという段階ではないと考えており、男女別定員制自体の廃止、といった結論を出す状況ではありません。 
 
Q3 Q2にもかかわることですが、関西地区において、女子生徒様の受け皿になるような進学私立校が少ない状況の中、本校で男女別定員制を廃止した場合、入学者の女子比率が非常に高くなる可能性が考えられます。

 

 男子生徒様・女子生徒様の別なくリーダーを育てていくという本校の方針を考えたときに、現在の男女比率のほうが現状では妥当だと考えておりますので、学校の経営方針として、女子生徒様の合格最低点が高くなるのはやむを得ないと考えています。 
 
Q4 そのようなデータは作成しておらず、把握しておりません。均等に男子生徒様、女性生徒様を合格者として並べるという作業自体が今の本校の方針に合わないので、そのような作業はしておりません。 
  
Q5 設備は足りていません。特に課題となるのが女子トイレ、女子更衣室、更衣のために使う空き教室数の不足です。女子トイレに関しては増設もしましたが、現状の数でようやく休み時間中のトイレ使用に対応できているという状況です。

 

 また、更衣場所も増設してはいるものの、教室から遠い等の問題があります。そういったソフト面・ハード面両方において、女子生徒様の募集定員や入学者数を増やすことが難しいのが現状です。   
 
Q6 全国的に見ても進学私立女子校の数は多くありません。また、公立学校からのトップ大学への進学が多い地方でも、男女別募集定員制を設けていない進学校において、男子生徒比率が高い実情があると思います。 


 ですから、仮に我々私立学校が女子生徒様の定員枠を広げたとして、本当に女子生徒様に来ていただけるのかという疑問もあります。 また、私立学校がそのジェンダーバランスを固定化する要因の一つでない、とは言い切れませんが、そもそも社会全体の問題でもあるのではないでしょうか。 

 

 そういった意味では、男子校としてスタートしながら、女子生徒様も一部募集させていただくことは、女子生徒様も社会のリーダーとして活躍していただける社会になりつつあるという考え方に基づいています。だからといって、男子生徒様のリーダーとしての成長を排除するものでもないです。 本校ではジェンダーバランスを是正する取り組みをしていると考えています。