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“暴走族スタイル”のランボルギーニ、“全面メタル彫刻”のインパラ……国内最大の“改造車フェス”で出会った“ヤバい車”を徹底ルポ

“暴走族スタイル”のランボルギーニ、“全面メタル彫刻”のインパラ……国内最大の“改造車フェス”で出会った“ヤバい車”を徹底ルポ

2022/01/25

genre : エンタメ, 娯楽

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個性的な「レトロ風」カスタムも

「オラオラ」「ギラギラ」とは異なる方向の外装カスタムにも、魅力的なものが多く見られた。来場者から高い評価を得たのが、フォレスト・オート・ファクトリーの「FAFビーチバン」だ。

FAFビーチバン。レトロでありつつ自然派的な印象も与える

「てんとう虫」の愛称で親しまれる「スバル360」をベースに、内外装に木材を部分的に取り入れ、愛くるしいデザインを表現した。

 コロナ禍を背景としたアウトドアブームもあってか、会場にはオフロード系やキャンピングカーも多く見られた。ランドクルーザーやジープ・ラングラー、ハイエースといった大型車両が目立つなか、レトロな風貌で人目を引いていたのがRANGERSの「Bedford CA」である。

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英国のベッドフォード社による商用車「Bedford CA」。日本では目にする機会のないレア車種だ

 1968年製造のイギリス車であり、跳ね上げ式のルーフや回転式のシート、キッチンや収納とキャンピングカーとしての機能を備える。所有者のライフスタイルをイメージさせる1台だ。

 こうしたレトロで可愛らしい車両と好対照をなすのが、ワイルドなオフロード系の「リフトアップ」車両だろう。ベース車両の定番はジムニーなど、もともと悪路走行を想定したモデルであるが、近年では軽バン・軽トラのリフトアップ仕様が見られるようになった。

プロ・スタッフによる「ZEAL エブリィ」。軽バンの車体を8インチも持ち上げている

 実際に目にしてみると、もはや「軽」の枠では捉えられない異様な存在感がある。商用車の利便性と悪路走破性に「全振り」した特化モデルとして、アウトドア趣味の相棒に選ばれているようだ。