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「あのポーズは結構辛かったですね」

インリン わぁ、確かにM字だなぁ、って(笑)。でも、これがこんなに浸透するとは思いませんでした。本人としては、カッコよくてやっているだけなので、正直「へー」という感じで。でもその後も、M字開脚のおかげでどんどん知ってくださる方が増えたので、このキャッチコピーを考えてくれて本当にありがたかったなって思ってます。

――ところで、M字開脚はかなり股関節を開いていると思うのですが、やはり撮影前にはストレッチされたりしていたんですか?

インリン 当時はしていなかったんですよ。でも、あのポーズは結構辛かったですね。毎回、どの現場でもM字開脚をやってほしいってなるので、足とか体がプルプルしちゃって(笑)。ピンヒールを履いてるし、バランスをとるのがけっこう大変でした。できあがった写真を見ると、ぶれちゃってることも多かったので。なんかね、太ももの筋肉を使うし、次の日は筋肉痛になりますよね。……って、誰もやったことないか(笑)。

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――未経験でした(笑)。そんなインリンさんでも、何かNGにしていたことはあったんでしょうか。

インリン そうですね……。例えばグラビアの仕事の中で、結局自分の価値観になっちゃうんですけど、この衣装はちょっと違うなとか、下品になっちゃうなと思った衣装は着ないようにしていました。あとは、バストのトップとヘアの露出もNGでした。過激な写真が多いので、ヘアヌードもやってるように思われがちなんですけど、実はヘアとトップは出してないんですよ。

 

――インリンさんが「これは下品になっちゃうな」と思うポイントとは、どのあたりなんでしょうか?

インリン 衣装ももちろんあるんですが、やっぱりカメラマンのアングルですね。ここから撮ったら絶対下品に見えるっていうアングルが自分の中にあって。たとえば同じM字開脚でも、カッコよく見えるアングルもあれば、ここじゃないってときもあるので。……あと、当時は股間を集中して撮るカメラマンもいたんですよ。名前は言わないですけど(笑)。その方に撮っていただくときは、M字はNG、開脚はしませんって、先に伝えてから現場に臨んでました。

3人の子供を育てるお母さんに

――グラビアやバラエティーでのお仕事を経て、インリンさんは2008年に結婚。現在は台湾で旦那さん、3人のお子さんと、家族5人で暮らしているとのことですが、ご家庭では当時の活動の話をされることもあるんでしょうか?

インリン 夫は日本人なんですけど、彼は私がプロレスで「インリン様」をやっていたとき、M字開脚を生で見ていた人なんです。ハッスルのスタッフだったので。だから、仕事に関してはすごく理解してくれていて、特に、今でもセクシーな仕事ができるのは、夫の理解があるからですね。

 

 でも、子供にはなるべく過去のことを教えたくないんですよ、やっぱり。ただ、夫が子供にM字開脚をやらせるんですね(笑)。いつかバレるんだから、隠しても無駄だって。子供はあんまり意味がわかってなくて、「なんでこんなことするの」って言いながら並んでやってるんですけど(笑)。