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「テレビに出るのが怖かったです」リア・ディゾン35歳が明かす“グラビア界の黒船”時代に見ていた本当の景色

「テレビに出るのが怖かったです」リア・ディゾン35歳が明かす“グラビア界の黒船”時代に見ていた本当の景色

リア・ディゾンさんインタビュー #1

2022/04/02

genre : エンタメ, 芸能

note

――その年末には、『紅白歌合戦』にも出場されました。こちらもかなり緊張されたのではないでしょうか。

リア 紅白のときはすごくナーバスになっていました。歌う順番も、まずAKB48さんで、その次が中川翔子さん、そして最後が私という流れだったんです。でも、最後になるのがすごく嫌で、なんとか変えてもらえないかとお願いしたのを覚えています。

 もちろん、紅白に出してもらえるなんて、すごく名誉なことで、素晴らしい機会だとはわかっていたんですが……でも、当時の自分の精神状態があまり良くなかったので、それは本当に申し訳なかったなと思っています。

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プレッシャーと不安の中で……

――あまりにも忙しすぎて余裕がなくなっていた、ということでしょうか。

リア うーん。どう言えばいいのか、ちょっと難しいのですが……。私の理想を言えば、やっぱり音楽にフォーカスした、音楽中心の活動をしたいと思っていたんです。でも、当時はものすごく忙しくて、グラビアの撮影や、テレビの仕事や、あと、日本語も勉強しなきゃいけないような状況で、自分に向き合う時間がなかったんですね。

 その中で音楽については、私はもっと時間をかけて練習して、スキルも上げなきゃいけないなと感じていたんですが、その余裕がなくて、かといって今の経験値だけでは十分ではないとも感じていて……。

 

――ゆっくり休むような時間もなかったですか?

リア 休みや睡眠も足りていなかったと思います。あのときは忙しい上に、プレッシャーもあって、常に不安を感じていました。日本語でも、十分に自分の言いたいことを言えないという思いもあったので……。

 でも、こういうと文句を言ってるように聞こえるかもしれないんですが、全然そういうつもりはないんです。あの頃、経験させていただいたことには、本当に感謝しています。

 ただ、あまりにも急にいろんなことが起きてしまって、自分の中で準備ができていなかったというか、もっと時間をかけて色々やっていけるかなと思っていたところもあったので。変化が速すぎて、自分でもちょっとついていけなかったのかなって。

――それは、テレビの仕事でも?